ドジャースがサヨナラ負け、大乱戦に敗れ崖っぷち 前田もPS8戦目で初失点

ポストシーズン初失点を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ポストシーズン初失点を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

エース左腕カーショー6失点&好調モローは4失点、最後はジャンセンがサヨナラ許す

 ドジャースは29日(日本時間30日)、敵地で行われたワールドシリーズ第5戦に12-13でサヨナラ負けした。先発のエース左腕クレイトン・カーショーが一時4点のリードをもらいながらも、ユリエスキ・グリエルに3ランを許すなど守りきれず。5回にピンチで後を継いだ前田健太投手が、ポストシーズン(PS)8試合目で初失点となる痛恨の同点3ランを浴びた。その後、1点を勝ち越したものの、7回には好調だったブランドン・モローが1死も奪えずに4失点。土壇場9回に3点差を追いついたが、延長10回にジャンセンがサヨナラ打を浴びた。2勝3敗とアストロズに王手をかけられ、31日(同1日)の第6戦からは本拠地ドジャースタジアムに戻る。

 2勝2敗のタイで迎えた一戦。ドジャースは初回に相手先発カイケルからフォーサイスのタイムリーなどで3点を先制した。さらに、4回にはバーンズのタイムリーで1点を追加。カイケルをKOした。

 しかし、その裏にカーショーが突然崩れ、コレアにタイムリーを浴びる。なおも1死二、三塁のピンチで、元DeNAのグリエルに同点3ランを被弾。第3戦でダルビッシュから本塁打を打った後、ダグアウトでアジア人に対する差別的行為をしたとして来季開幕から5試合出場停止の処分を受けた強打者の一発で、試合を振り出しに戻された。

 直後の5回にはベリンジャーの3ランで勝ち越すも、カーショーはその裏に2死から2連続四球を与える。ここでロバーツ監督は絶対的エースを下げ、前田をマウンドに送り込む決断を下した。だが、PSでは救援として7試合連続無失点と快投を続けてた前田は、フルカウントからアルトゥーベに直球をセンターに運ばれ、痛恨の同点3ランとされた。

 6回も続投した前田は、1死からガティスに四球を与えたところで降板。3番手ワトソンが後続を断ち、無失点で切り抜ける。前田は2/3回を2安打1失点の成績だった。すると、7回には1死一塁でベリンジャーがセンター前ヒット。これにスプリンガーが飛び込んだが届かず、フェンスまでにボールが転がる間に一塁走者のヘルナンデスが生還。記録は適時三塁打となり、1点を勝ち越した。

 その裏、ドジャースは抜群の安定感を誇るモローを投入。しかし、先頭のスプリンガーにミス挽回の同点ソロを浴びると、ブレグマン、アルトゥーベの連打で1点を失い、続くコレアにはレフトへの2ランを浴びて、1死も取れずに4失点を喫した。

 ドジャースは8回に1点を返したが、その裏にはマッキャンにもソロ弾を許して再び3点差に。それでも、9回にプイグの2ランで1点差に迫ると、テイラーが2死三塁でタイムリー。同点に追いついた。しかし、9回から登板した守護神ジャンセンが延長10回に2四死球でピンチを招くと、最後はブレグマンにサヨナラ打を浴びた。大乱戦で競り負けて王手をかけられ、29年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて崖っぷちに立たされたドジャース。本拠地に戻る第6戦からの巻き返しを狙う。

(Full-Count編集部)

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