いきなり屈指の強打者と対戦する重圧 成功したソフトBの「1番・柳田」

1番打者の条件は全て満たしている柳田

 この打線が組めるのは、4番に内川聖一が復帰し、デスパイネと強力な中軸を組むことができているからだ。2人ともに打撃好調。新打線は見事に成功した。

 188センチの大型選手の柳田だが、中軸打者に定着したのはトリプル3を記録した2015年から。それまでは2番を除く全打順を打っている。

◯柳田の先発打順別通算打撃成績

1番 8試 32打14安1本4点 3盗 打率.438
3番 361試 1301打436安78本267点 72盗 打率.335
4番 55試 197打55安9本29点 2盗 打率.279
5番 51試 196打45安2本14点 8盗 打率.230
6番 62試 220打77安9本28点 15盗 打率.350
7番 90試 308打87安12本49点 13盗 打率.282
8番 24試 81打20安0本3点 2盗 打率.247
9番 4試 13打4安1本1点 2盗 打率 .308

 柳田は2014年に6試合、2016年に2試合、1番で起用され、打席数は少ないが、全打順で最も高い.438の高打率をマークしている。盗塁も3つ。リードオフマンは苦手ではない。

 柳田悠岐は、もともと足が速い上に、選球眼も抜群、安打を打つ能力も高い。1番打者の条件はすべて満たしているのだ。

「1番柳田」は、日本シリーズならではのぜいたくなオーダーではあるが、これが見事に功を奏した。DeNAは、先頭の柳田を抑える対策を早急に立てる必要があるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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