投手受難のWS、両軍計22本塁打は新記録に 豪腕はボールが「滑る」と主張

不満を漏らすバーランダー「我々は一貫性を求めているだけ」

 バーランダーは、特にスライダーがコントロールしづらいと主張。この日、カーショーはグリエルにスライダーを左翼席に運ばれて同点3ランとされ、バーランダーも第2戦でスライダーをシーガーにレフトスタンドに叩き込まれた。また、第3戦で先発したダルビッシュにいたっては、最大の武器であるスライダーがほとんど狙い通りに制球できず、1回2/3で4失点と炎上してメジャー自己最短KOとなっている。

 一方、カナダ紙「トロント・スター」によると、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「我々の使っている公式球は規格内だと確信している」と発言したという。ボールの変化を一貫して認めていないが、バーランダーはマンフレッド氏の発言にも疑問を呈している。

 「ここ何年間の数字を見ればそれが証明していると思う。ミスター・マンフレッドは公式球に変更はないと発言していたことを知っている。それが真実でないという十分な証拠が存在することもわかっている。だが、我々は一貫性を求めているだけなんだ。ボールに細工がされていようがいまいが、自分は他のみんなが投げているのと同じボールを投げている。それ自体はフェアなことだが…」

 ただでさえ、日本の統一球よりも滑るとされているメジャー公式球。ワールドシリーズではさらにコントロールしづらいと、2011年のサイ・ヤング賞右腕は主張している。ドラマチックな熱戦が続く中、被弾を続ける超一流の両軍投手。運命の第6戦で先発予定の豪腕バーランダーは、不信感を募らせている様子だ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY