「滑る」WS球への疑惑広がる 豪腕は驚きの証言「滑ってサインも出来ない」
ダルビッシュは「球界最高のスライダー」で空振り奪えず
それを証明するデータとして、同誌は、ダルビッシュが第3戦でスライダーを14球投げながら、空振りをひとつも奪うことができなかったことに言及。「今年34試合に先発して、ダルビッシュがスライダーで空振りを奪えなかったことを初めて」だったという。さらに「ドジャース加入後、ダルビッシュのスライダーの被打率は.109である。球界最高のスライダーのひとつである」とも付け加えている。
一方で、MLBのシニアバイスプレジデントのピーター・ウッドフォーク氏は、ワールドシリーズのボールは製造の段階でテストされており、これまでと同じ材料から作られていると明言。ワールドシリーズ使用球はレギュラーシーズンと同様の基準で作られており、「唯一の違いはボールにある金のスタンプだけです」と話したというのだ。レギュラーシーズンでは、青のインクでスタンプされている。
ポストシーズンに入った時点で、すでにボールの違いを感じていた選手もいたようだが、メジャーの猛者たちはワールドシリーズに入って、さらに大きな違和感を感じているようだ。記事では、アストロズの右腕マッカラーズが目隠しして2つのボールを触り、違いを感じ、どちらかを言い当てることが出来たというエピソードも伝えている。
バーランダーは、この特集の中でも、ボールへの強烈な違和感を訴えている。
「ワールドシリーズのボールは滑りやすい。間違いないよ。試合前に(ワールドシリーズのボールに)サインするんだけど、時々ボールに書けないことがある。スターバックスのレシートにサインする時、もし手で紙を抑えなかったらペンは紙の上を滑って書くことができないだろ? ボールにサインすると、こんな感じになることがあるんだ」
投手受難のワールドシリーズはどんな結末を迎えるのだろうか。
(Full-Count編集部)