WSで失意の登板、ダルビッシュが自ら残留希望「ドジャースでやり返したい」
今オフFAとなるダルビッシュ、「ドジャースでやり返したい」
ワールドシリーズ(WS)制覇がかかった第7戦で乱調に終わったドジャース・ダルビッシュ有投手。本拠地ファンの期待を一身に背負って挑んだ1日(日本時間2日)のマウンドで2回途中5失点でKOされた。打線もアストロズ投手陣の前に1得点にとどまり、1-5で敗戦。1988年以来、29年ぶりとなる世界一はならなかった。悔しさをにじませたダルビッシュは試合後の会見で「ドジャースでやり返したい」と自ら残留を希望した。
第3戦の登板でも2回途中4失点と苦しんでいたダルビッシュ。この日も初回先頭のスプリンガーにいきなり二塁打を浴びると、続くブレグマンの平凡なゴロを捕球した一塁ベリンジャーが、一塁ベースカバーに入ったダルビッシュに悪送球。この間に1点を失った。さらに無死三塁から一塁ゴロの間に2失点目。2回も立ち直れず、四球と二塁打で1死二、三塁とすると相手先発マッカラーズの二ゴロの間に3失点目。直後、2死三塁でスプリンガーに2ランを被弾し、KOとなった。
今夏のトレードでレンジャーズからトレードで加入。その時点でドジャースは圧倒的な強さを誇っており、右腕の獲得はワールドシリーズ制覇を見据えてのものだった。しかしダルビッシュは迎えた大舞台で2度のマウンドに上がりながら、ともに2回途中でKO。シリーズ防御率21.60と、優勝請負人の期待に応えられなかった。
ダルビッシュは試合後の記者会見で目を赤くし、悔しさをにじませた。今オフ、フリーエージェント(FA)となることについて問われると「ホントにワールドシリーズでやり返したいじゃないけど、そういうの(気持ち)がもっと出てくると思うので、そういうチャンスのある球団がベストですけど…」と話し、少し考え込んだ後、「自分はドジャースでやり返したいです」と宣言した。
今季開幕からオフに争奪戦となることが予想されていた右腕。胸に刻まれた悔しさを晴らすために、もう1度ドジャースで頂点を目指したいという思いが芽生えたようだ。
(Full-Count編集部)