KO降板ダルビッシュから溢れる敗戦の責任「ドジャースみんなに迷惑かけた」
芽生えた新たな闘志「ワールドシリーズに出て活躍したい」
何よりも悔しいのは、7月31日のトレード移籍時、長年戦ってきた仲間のように迎え入れてくれたドジャースを優勝に導けなかったことだ。「チームが勝てるようなピッチングをしたかった」「本当に恩を最後までちゃんと返したかった」「今日はドジャースみんなに迷惑かけた」チームの力になれなかった悔しさともどかしさが、次々と溢れ出た。
同時に、新たな闘志も掻き立てられた。新たなレベルの戦いを求め、2012年にメジャー移籍してから6シーズン目。圧倒的なパフォーマンスを披露し、メジャーでもトップクラスという評価を受ける一方、最近3年くらいは「野球への情熱がだんだん落ちて来てしまっている部分があった」という。そんな中で、目の前に大きく立ちはだかり、越えられなかった壁??。それがワールドシリーズ優勝だ。「今はワールドシリーズに出て活躍したいというのが目標になりました」と言い切ると、真っ直ぐ前を向いた。
今オフにはメジャーで初めてフリーエージェントとなる。移籍先の選択基準を質問されると、自分の気持ちを確かめるように言葉を紡いだ。
「なんですかね…ホントにワールドシリーズでやり返したいじゃないけど、そういうの(気持ち)がもっと出てくると思うので、そういうチャンスのある球団がベストですけど…自分はドジャースでやり返したいです」
「しばらくは自分の中に残るでしょう」という悔しさを晴らすために、また新たなチャレンジが幕を開ける。a
(Full-Count編集部)