田中将大のヤ軍残留にNYメディアは好意的「来季は再び王者級の先発ローテ」
来季の先発ローテ5人はすでに決定的「微修正で2018年に向けて用意が整う」
そして、「タナカのプレーオフでの好投は、レギュラーシーズンでの不安定さを忘れさせるには充分であった」と指摘。「ポストシーズンの時点までは、ヤンキースはタナカがオプトアウトすることを願っているような感覚があった」としつつも「来季以降のタナカの年俸は決してバーゲン価格ではないが、それでもFAでトップ級の選手、例えばアリエッタやダルビッシュ、もしくはランス・リンといったあたりと契約するにはさらなる出費となるだろう」として、「残留」という結果を好意的に受け止めている。
また、ローテーションピッチャーでは、かつてのエースCC・サバシアも7年契約が満了となったが、単年での再契約の可能性が高いと指摘。今季復調した左腕も加えれば、「ヤンキースは今季のプレーオフで好投した先発ローテーションをそのまま2018年も起用できるようになった」としている。セベリーノ、田中、サバシア、グレイ、そして左腕モンゴメリーというメンバーは「サバシア以外はみな30歳以下」。その他にも、ヤンキースには若手投手が台頭してきている。
さらに、記事ではリーグ優勝決定シリーズで敗れたアストロズとの差は、ブルペンを加えた投手陣ではなく、打線にあったと分析。田中の残留で、キャッシュマンGMが先発投手の補強に力を割く必要がなくなったことは、朗報となったようだ。それだけに、同紙は「輝きをみせたタナカの10月はレギュラーシーズンでの記憶にとって代わり、金曜日はキャッシュマンとヤンキースにとって喜ばしい一日となった。微修正を経て、ヤンキースは2018年に向けて用意が整うだろう」と結論づけている。
また、ESPNも「タナカの2017年は今ひとつなものであった。開幕投手としてスタートしたが、シーズンが終了するころには、ジラルディ前監督にとって4番手となってしまっていた」とレギュラーシーズンでのパフォーマンスを振り返りながら、ポストシーズンでは圧巻の投球を見せたことを回顧。そして、来季ローテーションは「デイリー・ニューズ」も挙げた5人で固まったとの見方を示した。
打線も、大ブレークした大砲ジャッジ、強打の捕手サンチェスに加え、グレゴリアス、バード、ヒックスら活きのいい若手が揃っており、さらなる成長が期待できる。ポイントを抑えた補強ができれば、来季はさらに世界一に近いチームとなるはず。絶大な勝負強さを証明した田中将大もキーマンの一人となることは間違いない。
(Full-Count編集部)