ホークス退団、松坂大輔に手を挙げる球団はあるか NPB以外の選択肢も?

米独立リーグも選択肢の一つ?

 ソフトバンクと結んでいた3年推定12億円のような大型契約はもちろんあり得ない。例えば年俸1000万円、インセンティブで1億円といったような基本年俸を抑え、出来高に特化した、リスクヘッジされた契約ならば、オファーするだけの価値はあるだろうし、費用対効果も見込める。現状、戦力として計算するのは難しい。松坂自身にとっては厳しい言い方にはなるが、ビジネスの観点で言えば、獲得するメリットはある。

 それでも、投げられるか分からない状況でのNPB復帰は険しい道のりだろう。この状況下で、関係者が予想するところでは、アメリカの独立リーグでのプレーの可能性もあるという。松坂ほどの実績と代理人のネットワークがあり、条件を問わないのではあれば、米独立リーグならば移籍は十分に可能性がある。年俸を受けるのではなく、逆に球団側に松坂サイドが資金を払う形にしたとすれば、間違いなく受け入れる米独立リーグのチームがあるという。

 米独立リーグは、元メジャーリーガーも多くプレーしている。日本人も、マック鈴木や仁志敏久、佐野慈紀、伊良部秀輝、大家友和、渡辺俊介など数多くプレーしており、日本人へのハードルも決して高くない。まずは米独立リーグで投げられることを証明し、そこから日本球界復帰を目指す道のりもある。

 日本のプロ野球球団で手を挙げる球団はあるのだろうか。はたまた、アメリカから再スタートの一歩を切るのか。果たして「平成の怪物」はどこへ行く。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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