日ハム大野、FA権行使を決断した理由 一問一答「本当に悩んでいます」
「ファイターズ、北海道のファンの皆さんが本当に大好き」
――球団からはどんな言葉をかけられたか。
「『ファイターズにとって必要な選手だから、どうしても残留してほしい』という言葉をいただきましたし、先程も言ったように、もし行使した時でもずっと自分自身のことを待っていただけると言われたので、こうやって思い切って決断できたのかなと思います」
――その言葉をもらった時の気持ちは。
「率直にうれしかったですし、決断にいたるまでにそういう言葉があったから、こういう決断になりました」
――他球団にどんなことを聞きたいか。
「まず、どう自分のことを必要としていただけるのかをしっかりと聞いていきたいと思います。なぜ自分がこのチームに必要なのか、それを素直な気持ちで聞きたいなと思います」
――来季は10年目。これから描く野球人生のイメージは。
「1年1年、勝負していかなければいけない世界だと思っているので、先のことを考えるよりは、まず今自分が置かれている立場、やらなければいけないことを一つ一つクリアしていく中で将来が見てくると思います。常に挑戦、常に前を見て、新しいものを見つけていくのが僕の人生だと思っているので。そのことに関しては変わりなくやっていきたいなと思います」
――そういう意味では今回のFAは自分を新たに知るということになるのでは。
「知るというものでもあるし、奮い立たせるという部分でもあると思います。自分に本当にプレッシャーをかけ、刺激を与え、もう1回奮い立たせたいという自分の意志でもあるので」
――ファンへ報告を。
「9年間、たくさんの声援をいただいていますし、僕自身もファイターズが好きですし、北海道のファンの皆さんが本当に大好きなので、本当に悩んでいます。悩んでいる中での今回の決断にいたっています。最後まで自分の悔いがないように決断したいなと思っているので、温かく見守っていただけたらなと思います」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)