二刀流獲得を熱望―球団社長が語る、ハム大谷がDバックスに移籍すべき理由

日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】
日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】

「最初は彼のプレッシャーを軽減してあげる必要がある」

 では、大谷のDバックス移籍が実現した場合、先発ローテーションで何番手になるのだろうか。

「もしも、彼がダイヤモンドバックスに来るのなら、先発ローテーションの1番手、2番手、3番手どこでも可能です。ピッチャー陣のスプリングトレーニングでの仕上がり具合にもよります。大事なのは、彼のような偉大な才能の持ち主でも、最初はプレッシャーを軽減してあげる必要があるということでしょう。『お前はエースだ。この仕事をしろ!』というのは簡単ですが、環境をガラリと変えたところで、自分のポテンシャルを最大限に発揮できるかどうかはわかりません。

 我々には経験のある投手がいます。グリンキーとロビー・レイの2人がいることで、彼のプレッシャーを軽減できると思います。ただ、間違いなく言えるのは、彼は球団にとっては将来のエースであるということです。オオタニは未来のナンバー1なんです」

 ホール社長はグリンキー、レイという1、2番手の存在こそが、メジャー1年目の大谷をプレッシャーから解放する効果を持つと指摘した上で、将来的なエースと断言した。

 ネズ・バレロ氏が代理人に決まり、日本ハムもポスティングシステムを利用した米挑戦にゴーサインを出した。あとは新ポスティングシステムが合意に達すれば、いよいよメジャー移籍が本格化する。ベーブ・ルースの再来とアメリカで期待される大谷の才能を開花させながらも、メディアとファンのプレッシャーからも保護する方策を、Dバックスの首脳は明かしてくれた。

(Full-Count編集部)

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