ロッテが誇る安定の左腕、5年連続40試合登板、通算100H射程内の松永昂大
通算100ホールドまで残り19、来季達成は射程内
サイドに近いフォームから投げ込む快速球とスライダーを武器に、ワンポイントまたは1イニングを任され、右打者と対戦することもある松永投手。その貢献度と安定感は、プロ入り後の5年間全てで40試合以上に登板し、いずれも2桁のホールド数を記録、防御率3点台以下に抑えてきたという事実が雄弁に物語っている。
千葉ロッテの左腕としては、藤岡投手やチェン投手が控えている。しかし、仮にシーズン中に不調に陥っても巻き返す修正能力の高さを示し、貴重な戦力として貢献してきた松永投手は、チームにとって欠かすことのできない存在だ。
松永投手は5年間のプロ生活で通算248試合に登板し、81ホールドを記録してきた。今季18ホールドをマークしたため、節目となる通算100ホールドの達成は充分射程内だろう。現在ではブルペンの分業制が確立され、1試合で多くの中継ぎ投手がマウンドに上がるが、これまでに通算100ホールドを達成した投手は26名しかいない。決して日の当たることが多くない左打者封じという役目を粛々とこなしてきた松永投手にとって、1つの勲章となる記録が来季中に達成されるかどうか。即戦力の期待に応えてチームを支えてきたタフな左腕は、これからも与えられた役割を全うするべく、その腕を振り続けていく。