大谷の移籍でMLBの概念が変わる? 球団GMが明言「6人ローテを組む」

勝利のために二刀流が必要なら…「やるべきことはやらないなんてありえない」 

 ただ、大谷はこの流れを変える可能性があるという。「クラブオフィシャルの間で予想されていることは、このモデルがオオタニのために覆されるであろうとのことだ。なぜなら、かつてないほど類を見ないこの交渉において彼は絶大な影響力を持っているからだ」。新労使協定のもとでは契約金が制限され、マイナー契約しか結ぶことが出来ない大谷。つまり、契約総額などで差をつけることができないため、メジャー球団は入団後の起用法などで差をつける必要がある。日本では二刀流でプレーしてきた大谷の“願い”にどれだけ応えられるかが、大きなポイントになるというわけだ。 

 そして、その類まれな力を最大限に引き出すために、MLB球団が大谷に合わせていく可能性があると、同記者は指摘する。「MLB球団は最大限に休息と回復、そしてパフォーマンスを行うためにどのように先発投手たちを割り当てていくかを再考しているということも言える」とした上で、大谷に興味を持つある球団のGMが「オオタニを獲得したら、6人のローテーションを組むことになる。彼が成功するために求められていることに合わせていくだろう」と話したことを伝えている。 

 先発6人制を敷けば、日本のように必ず中6日というわけにはいかないが、最低でも中5日、時に中6日というローテーションが組める。日本ハム時代と同様、登板間に打者として出場できる可能性はより高まる。 

「彼が、1週間に1度の登板で、次の登板までの間に2~3回ラインナップにも名を連ねるという(日本でやっていた)馴染みのあるパターンを続けるなら、事はうまくいく」 

 シャーマン記者はこのように指摘。ある球団幹部は「考えとしては、自分のチームの全ての選手の力を最大限引き出すということだ。実際そうやって見た結果、彼の才能が生み出し、チームに還元するものを考慮すると、やるべきことはやらないなんてありえないだろう」と話しているという。日本ハムの栗山英樹監督がやってきたように、チームの勝利のために大谷の二刀流が必要だという結論に至れば、新たな形を試さない手はないというのだ。 

「全30球団が大谷に興味を持っているのはほぼ間違いない」

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