アジア制覇の稲葉ジャパン、輝いたのは誰だ? 近藤健、西川が打率5割超え

シーズン4割超えの近藤健は曲芸打ち、西川は特大弾

◯日本ハム・近藤健介
 1993年8月9日生まれの24歳。神奈川の名門・横浜高から2011年のドラフト4位で日本ハムに入団。元々は捕手ながら、打力を買われて内外野、指名打者で起用される。2015年に.326の高打率をマークすると、今季は椎間板ヘルニアでの離脱があったが、57試合231打席に立ちながら、打率4割超を記録した。今大会もその打力は健在で、初戦の韓国戦で4打数3安打。チャイニーズ・タイペイ戦は2安打、決勝の韓国戦も2安打と3戦全てでマルチ安打と打ちまくった。低めのボール球を安打にするなど“曲芸打ち”も披露し、3試合で12打数7安打、打率.583をマークした。大会ベストナインにDH部門で選ばれた。

◯広島・西川龍馬
 1994年12月10日生まれの22歳。敦賀気比高から社会人の王子を経て、2015年のドラフト5位で広島に入団した。1年目の2016年から62試合に出場すると、今季は出場機会を大きく増やした。95試合に出場して204打数56安打5本塁打27打点、打率.275を記録した。今大会も3試合全てにスタメンで出場すると、初戦の韓国戦で2安打。チャイニーズ・タイペイ戦でも3打数2安打と結果を残すと、決勝の韓国戦では右翼席上段へと飛び込むソロ本塁打を放つなど4打数3安打1本塁打3打点の大暴れ。11打数7安打1本塁打3打点で、チームトップの打率.636を記録し、大会ベストナインに選出された。

◯DeNA・今永昇太
 1993年9月1日生まれの24歳。福岡県立北筑高から駒澤大を経て、2015年のドラフト1位でDeNAへ。1年目からローテに入り、2年目の今季は11勝をマークした。日本シリーズでの圧巻の好投は記憶に新しいところ。今大会は第2戦のチャイニーズ・タイペイ戦で先発し、4回まで12個のアウトのうち11個を三振で奪う。6回までわずか3安打、12個の三振を奪う圧巻の投球を披露し、勝利投手となった。

◯巨人・田口麗斗
 1995年9月14日生まれの22歳。2013年のドラフト3位で広島新庄高から巨人に入団。2年目の2015年に12試合に先発すると、2016年から先発ローテに入り、自身初の2ケタ10勝をマークした。今季は26試合に先発して13勝4敗の好成績をあげた。今大会は決勝の韓国戦に先発し、7回3安打6奪三振無失点と好投。投手部門で大会ベストナインに輝いた。

 この5人以外にも、打率4割をマークした日本ハム・松本剛やリリーフで好投した阪神・石崎剛、DeNA・山崎康晃らも持ち味を存分に発揮した。今回はU-24世代がほとんどとなった侍ジャパン。ここから“フル代表”に名を連ねる選手が、どれだけ出てくるだろうか。

【一覧】「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ」ベストナイン

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