電話対応で培った“忍耐力” オリドラ1山岡を成長させた「社会人の3年間」

社員から寄せられた大きな期待、「必ず勝つ」のプレッシャー

 試合前は、部屋でひたすら対戦相手のビデオを見て研究し、それをノートに書き留める作業を繰り返していたという。寮の部屋を一緒に使うチームメートは、気を使って他の人の部屋に行き、山岡のいる部屋には帰ってこなかった。

 予選を勝ち抜いて、都市対抗野球大会に出場を決めても、1回戦を投げることが決まっていたエースには、さらなるプレッシャーがかかった。社員は東京ドームで応援するために、1回戦だけでなく「山岡が投げれば必ず勝つから」と2回戦の日も休みを取った。社内で会う人には「1回戦投げるんでしょ。じゃあ大丈夫だ」と声をかけられたという。

「チームも『1回戦は山岡が投げるから大丈夫。2回戦のことを考えよう』という雰囲気になるんです。『1回戦は勝てる』というプレッシャーは、えげつないですよ(笑)」

 そんな「負けたら終わり」という試合を経験したことは、プロでも生きると考えている。

「社会人とプロは違うと思うけど、日本シリーズの優勝決定戦の先発とか、2連覇がかかっている試合とか『勝てば』っていうところに合わせることは、ほかの人より出来ると思います」

電話対応で培った“忍耐力”「謝ってばかりいました」

RECOMMEND