FA市場NO1、ダルビッシュが評価される理由 MLB公式サイトが数値で“証明”

通算被打率、スライダーの質の高さも特筆

「高回転のファストボールには”ライジングボール”効果があり、より多くの空振りを奪うことが出来る。そして高めの球になると、特により効果的になる。2017年、ダルビッシュのフォーシームがストライクゾーン上部1/3、もしくはそれ以上のゾーンで被打率.153を記録しており、これは4番目に低い数字である」

 浮き上がるような力強い直球は、まさにメジャー有数。2017年の直球平均回転数でバーランダー、シャーザー、ダルビッシュに続いたのは、ソニー・グレイ(2490回/毎分)、ジェフ・サマージャ(2485回/毎分)だったと、記事では紹介している。

 続いて「ダルビッシュの球を打つのは非常に困難」という項目では、被打率の低さを紹介している。通算被打率.219は、同期間(2012年以降)ではメジャー5位の数値。寸評では「今シーズン、敵打者はダルビッシュを相手に行ったスイングのうち28、2%が空振りであった。また、7月21日のレイズ戦では31の空振りを奪った。これはMLBの今シーズン最多奪空振り数である」とも伝えている。なお、2012年以降の期間での被打率上位4人は、クレイトン・カーショー(.196、ホセ・フェルナンデス(.206)、マックス・シャーザー(.209)、ジェイク・アリエッタ(.211)、ユウ・ダルビッシュ(.219)だという。

 また、「生産性の高さ」はこれまでも高く評価されているが、それを支えている球種の1つが「スライダー」だ。記事では、ワールドシリーズの乱調は「スライダーの感覚を失っていたことに起因する」と指摘。その上で「調子が良いときは、ビデオゲームのような変化を見せる」と“宝刀”を絶賛している。

 トミー・ジョン手術後も威力は衰えておらず、2016年以降のスライダーの被打率.151は、メジャー5位だという。上にいるのは、ディネルソン・ラメット(.139)、カルロス・マルティネス(.146)、マックス・シャーザー(.147
)、ショーン・マネイア(.150)の4人。決め球も、やはりメジャートップクラスの破壊力を誇ると、MLB公式サイトは特筆している。

 あらゆる数値でメジャートップクラスだからこそ、ダルビッシュの評価は高い。エースとして迎え入れる球団は、いったいどれだけの契約を用意するのか。年内に去就が決着する可能性は十分にあるだけに、目が離せない。

(Full-Count編集部)

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