「大谷がヤンキースを選ぶべき4つの理由」とは? 地元メディアが特集記事

米国中にファンがいるヤンキース

 その他、今季もメジャーでプレーしたグレイバー・トーレス内野手、クリント・フレイジャー外野手らは将来を嘱望されており、マイナーにも有望株が多数在籍していると指摘。今後の見通しは明るい。

 3つ目で挙げられているのが「ブロンクスで名を馳せた歴代のスター日本人選手たち」。2009年のワールドシリーズでMVPに輝いた松井秀喜氏を筆頭に、現在のエース田中、マリナーズから移籍して2年半プレーしたイチロー外野手の名前を列挙。黒田博樹氏も2012年から3年間、先発ローテの軸としてチームを支え、チームメートやファンから絶大な信頼を勝ち取っていた。日本人が活躍できる環境が、ヤンキースにはあるというのだ。

 最後の1つは、ズバリ「知名度」。米国では地元球団を愛する人が多いが、ヤンキースのファンは全米にいるため、敵地でも声援を浴びることが多い。ヤンキースで活躍すれば、「知名度」はグンと上がる。

 記事では「もしデレク・ジーターがヤンキースでプレーしていなかったら、現在の彼は存在しない、というようなことを多くのアンチ・ヤンキースは思うだろう。確かに、それはおおよそ合っている。ヤンキース、そしてニューヨークのためにプレーすることは、メジャーの他のどのマーケットでプレーするよりも多くの注目を集める」と指摘している。

 さらに、カティ記者は「タナカやマツイがピンストライプに袖を通した理由として、それも考慮したというのは否めない」とも推測。確かに、松井氏はメジャー挑戦時にヤンキース入団を熱望していた。田中は「最も評価してくれた」とヤンキースを選んだが、契約破棄の権利を持っていた今オフは、チームへの愛着から残留を決断した。カティ記者は「それを逃すなんてことをしたら、オオタニは浅はかである」と結論づけている。

 この“ブランド力”が大谷にも通用するかは分からない。ただ、ヤンキースでのプレーに憧れ、契約を決断したという選手が多くいることも確か。球団だけでなく、地元メディアもスーパースターの獲得を熱望しているようだが、果たしてどうなるか。名門が大谷のハートをつかめるのか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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