1軍定着は“狭き門”、他球団で開花する逸材も…巨人過去10年のドラフト査定

2011年ドラ1松本は野球賭博関与で失格選手に

○2011年
1位・松本竜也 投 英明高・(1軍出場なし)
2位・今村信貴 投 太成学院大学高・6勝8敗0S1H 防御率5.32
3位・一岡竜司 投 沖データコンピュータ教育学院・11勝7敗4S47H 防御率2.38 広島へ※
4位・高木京介 投 國學院大學・6勝0敗1S21H 防御率3.03 育成契約※
5位・高橋洸 外 日本文理高・(1軍出場なし)※
6位・江柄子裕樹 投 東芝・1勝5敗0S0H 防御率4.10※
7位・田原誠次 投 三菱自動車倉敷オーシャンズ・8勝5敗0S29H 防御率3.12※
育1位・森和樹 投 市立柏高・(1軍出場なし)
育2位・土田瑞起 投 愛媛マンダリンパイレーツ・2勝0敗1S0H 防御率6.89※
育3位・柴田章吾 投 明治大学・(1軍出場なし)
育4位・芳川庸 捕 洛北高・(1軍出場なし)
育5位・雨宮敬 投 新潟アルビレックスBC・(1軍出場なし)
育6位・渡辺貴洋 投 新潟アルビレックスBC・(1軍出場なし)

 1位松本と4位高木京介は、2015年オフに野球界を揺るがした「野球賭博事件」に関与。松本は失格選手として公示されて退団。高木は1年の失格処分の末、今季は育成選手として巨人に復帰した。3位の一岡はFA移籍した大竹寛の人的補償として広島に移籍。今ではカープの「勝利の方程式」の一翼を担っている。

○2012年
1位・菅野智之 投 東海大学・61勝33敗0S0H 防御率2.18※
2位・大累進 内 道都大学・29試0安0本0点2盗 打率.000 日ハムへ※
3位・辻東倫 内 菰野高・35試14安0本1点1盗 打率.203※
4位・公文克彦 投 大阪ガス・3勝0敗0S3H 防御率3.07 日ハムへ※
5位・坂口真規 内 東海大学・8試4安0本1点0盗 打率.308※
育1位・田原啓吾 投 横浜高・(1軍出場なし)
育2位・松冨倫 内 別府大学・(1軍出場なし)ソフトバンクへ

 日本ハムのドラフト指名を蹴って1年浪人した菅野が、これも「相思相愛」で1位入団。原辰徳前監督の甥でもあるが、今や球界を代表するエースに成長した。4位の公文は今シーズン日本ハムにトレード移籍し、ブルペンに定着した。

○2013年
1位・小林誠司 捕 日本生命・400試227安10本89点6盗 打率0.214※
2位・和田恋 内 高知高・(1軍出場なし)※
3位・田口麗斗 投 広島新庄高・26勝19敗0S0H 防御率2.72※
4位・奥村展征 内 日本大学山形高・48試27安0本5点1盗 打率.227 ヤクルトへ※
5位・平良拳太郎 投 北山高・1勝4敗0S0H 防御率7.64 DeNAへ※
育1位・青山誠 外 日本大学・(1軍出場なし)※
育2位・長江翔太 投 大阪経済大学・(1軍出場なし)
育3位・北之園隆生 投 秀岳館高・(1軍出場なし)※

 1位指名の小林は、打撃にやや難があるとされながらも正捕手に。3位の田口は今や巨人の先発ローテには欠かせない存在となった。

○2014年
1位・岡本和真 内 智辯学園高・35試13安1本6点2盗 打率.188※
2位・戸根千明 投 日本大学・3勝1敗2S10H 防御率3.93※
3位・高木勇人 投 三菱重工名古屋・15勝21敗0S1H 防御率3.56※
4位・田中大輝 投 國學院大學・(1軍出場なし)※
育1位・篠原慎平 投 香川オリーブガイナーズ・1勝1敗0S0H 防御率3.62※
育2位・川相拓也 内 桜美林大学卒・(1軍出場なし)※
育3位・田中貴也 捕 山梨学院大学・(1軍出場なし)※
育4位・高橋慎之介 投 木更津総合高卒・(1軍出場なし)

 智辯学園の強打者だった岡本に期待が掛かるが、まだ頭角を現していない。2位の戸根は中継ぎ、3位の高木勇人は先発で一時期活躍。育成出身の篠原は、今季苦しい中継ぎ陣を助けた。川相昌弘3軍監督の息子、拓也は支配下選手になることなく、今オフに戦力外となった。

2015年ドラ4宇佐見と2016年ドラ2畠は今季後半に1軍で貢献

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