「日大三バッテリー」の話題性にとどまらない ロッテ26歳右腕に飛躍の予感
来年3年目迎えるロッテ関谷、真価問われるシーズンに
歯車がことごとくかみ合わなかった今季の千葉ロッテにとって、1軍と2軍の入れ替わりは例年になく激しいものだった。プロ2年目、26歳の関谷亮太投手は、そんな状況で与えられたチャンスをものにして、来季の飛躍を予感させた選手の1人である。
関谷は名門・日大三高時代に、のちにプロでチームメイトとなる吉田とバッテリーを組んでいた。明治大学、JR東日本とエリートコースを突き進むと、いずれも主力として活躍し、2015年のドラフトで千葉ロッテから2位指名を受ける。
ルーキーイヤーの昨季、5月21日のオリックス戦で、先発として1軍デビュー。吉田とバッテリーを組み、2001年夏の甲子園の優勝投手で、高校の大先輩でもある近藤投手(現・東京ヤクルト)と投げ合うという数奇な縁を感じさせる一戦を戦ったが、7回3失点の好投でプロ初先発・初勝利を手にした。
その後もローテーションの一角として奮闘。8月6日の時点で10試合に先発して4勝1敗、そのうち9試合で5回以上を投げて3失点以内に抑えるという安定感を誇った。しかし8月中盤から疲れが見え始め、打ち込まれる試合が目立つようになる。以降の6試合では1勝5敗と苦しみ、防御率も5.52にまで悪化。9月17日を最後に1軍のマウンドに立つことができないままシーズンを終え、体力面に課題を残すルーキーイヤーとなった。