11年ぶりBクラス巨人の外国人査定 FA補強と対照的な“大当たり”

マイコラスにはメジャー復帰の可能性も…

○マイルズ・マイコラス
27試合(27先発)14勝8敗 22QS 防御率2.25
188回 162安打23四球11死球10本塁打187奪三振 WHIP0.98

 パドレス、レンジャーズを経て2015年から巨人へ。今季で3年目。来日1年目は13勝をマークし、最高勝率のタイトルを獲得。2年目の昨季は右肩痛の影響で14試合の登板にとどまったが、今季は復活。27試合に先発して14勝を挙げ、22試合で6回自責点3以内のクオリティースタートを達成している。188イニング、187奪三振もリーグ最多。セ・リーグの規定投球回到達者でWHIPが1.00を切るのは、チームメートの菅野智之とマイコラスしかいない。巨人にとっては不可欠なスターターではあるが、メジャー復帰の可能性も出ている。

○アルキメデス・カミネロ
57試合(0先発)3勝5敗4ホールド29セーブ 防御率2.42
63回1/3 56安打23四球4死球4本塁打65奪三振 WHIP1.25

 マーリンズ、パイレーツ、マリナーズを経て今季から巨人に加入。160キロ前後のストレートを武器に、開幕からクローザーの座につくと、29セーブをマークした。WHIPはマシソンに劣るものの、イニング数を上回る三振を奪っており、走者こそ出せども、得点は与えないという投球スタイルが数字からもうかがえる。今季の補強として“当たり”だと言っていいだろう。来季契約の合意の発表されており、2年目の飛躍が期待される。

○ルイス・クルーズ(楽天へ移籍)
9試合 32打数5安打0本塁打3打点 打率.156
0四球3三振 出塁率.156 得点圏打率.111 OPS.339

 ブルワーズ、ドジャースなどを渡り、ヤンキースから2014年にロッテに加入。高い守備力を誇って2年間ロッテでプレーし2016年から巨人に移籍。昨季は負傷もあって81試合出場にとどまると、今季はマシソン、マイコラス、カミネロ、マギーの4人が外国人枠を埋め、ファーム暮らしを余儀なくされた。1軍に昇格しても結果が残せず、7月下旬に金銭トレードで楽天へと移籍した。

○ケーシー・マギー
139試合523打数165安打18本塁打77打点 打率.315
58四球107三振 出塁率.382 得点圏打率.350 OPS.897

 2013年に楽天に在籍し、楽天初の日本一に貢献。2014年はメジャーに復帰してマーリンズに在籍。160試合に出場する。2015年からジャイアンツ、マーリンズ、タイガースと渡り歩く中でなかなか結果を残すことが出来ず、今季巨人に加入して4年ぶりに日本球界に復帰した。加入1年目は打率.315、18本塁打を放って、打線に欠かせぬ存在に。序盤は三塁を守ったが、シーズン途中から二塁を守った。来季の契約も合意に達している。

○ギャレット・ジョーンズ
今季1軍出場なし

 パイレーツ、マーリンズ、ヤンキースなどでプレー。メジャーで6年連続2桁本塁打、通算122本塁打を放った実績を引っ提げ、2016年に巨人に加入した。開幕戦で4番に入り、第85代4番打者となった。1年目は123試合に出場して24本塁打を放ったが、2年目の今季は1軍出場すら無し。クルーズと同様、外国人枠の争いに敗れ、ファーム暮らしが続いた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY