MLBでの二刀流成功へ、大谷には「時間を与えるべき」 NYメディアが“提言”

「彼こそがフランチャイズにとてつもないインパクトを与える選手」

 それだけに、フラハティ氏は「彼(松井氏)が攻撃の要として(日本の野球から)メジャー流に切り替えるのには時間がしばらくかかった。だから、ここへきて疑問なのが、もしオオタニが打撃をすることになって良いスタートが切れなかった場合、どのくらい彼に(時間的な意味での)チャンスを与えるんだ、ジャック?」と“質問“。すると、同局の名物アナウンサーでアナリストのジャック・カリー氏はこう答えている。

「彼にはそれなりのきちんとした時間を与えるべきだ。我々が今話しているのは世代を代表しうる選手なんだ。彼こそが球団にとてつもないインパクトを与える選手。単なる先発5番手ではなく、ローテーションのトップに食い込む可能性のある選手だ。もし、彼がメジャーの投手たちに対応する術を身に着けたら、クリーンアップを打つことになるかもしれない」

 大谷は、メジャーでも投手としてはエース級、打者としても主軸級の実力の持ち主だと評価。その上で「日本には98~100マイル(約158~161キロ)投げる選手はほぼいないのだから、スピードには苦しむだろう」としつつ「ジョンがマツイが初めてメジャーに来た時の悪戦苦闘ぶりを話していたけど、これこそがラーニングカーブ(勉強)なんだ。オオタニはメジャーに挑戦し、学ぶことを非常に望んでいる」と話している。もし移籍当初は思うような成績を残せなくても、結果を求めるあまり、大谷の打撃に早く見切りをつけるべきではないというのだ。

 この番組のホストは、代打で登場することも多い左腕バムガーナーは投手としては打撃の能力が高いとしながらも、大谷ほどではないと指摘。それを聞いたカリー氏は「彼にはチャンスを与えなければならい。彼は3A出身の選手ではない。そこで、ベンチに下げるか、とか、3Aに戻すか、といった話にはならない。彼がメジャーに来るのには、投打両面で衝撃を与えたいと思っているからなのだと思う」とも言及。二刀流での活躍を見るためには、辛抱強くなることも必要との考えを明かしている。

 もちろん、これは大谷が前代未聞の才能の持ち主で、実力を存分に発揮すれば球団にとって大きな力になると評価しているからこその発言。もしスタートが順調ではなくても、唯一無二の“武器”を手に入れるために、首脳陣が余裕を持てるか。大谷にとっては、やはりチーム選びは重要になりそうだ。

(Full-Count編集部)

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