日ハム松本、3.5倍増の2270万円 来季目標は「外野定位置」&「打率3割」

今季は西川と大谷をつなぐ2番にやりがい、来季も「数字を残さないと」

 1番の西川と3番の大谷をつなぐ2番という役割にやりがいを見出した。「2番を打ちたいという気持ちがシーズン途中から芽生えたので、そこを目指したいし、そこに僕が必要だと思ってもらえるように。前後のバッターを理解した上で、それに見合う2番バッターになれたら、チームとしてもいい方向にいくのではないかと思います」とイメージをふくらませた。

 この日の交渉の席では、来季の守備位置についての話も出たという。内野手登録ながら今季守ったのは主に外野。「内野もできるにこしたはないですし、僕自身も取り組んでいくつもりです。ただ、外野の一角のレギュラーを取りにいくという気持ちは変わっていないです」と話した。

 レギュラーを奪っても、球団から褒められても、おごることなく、これまで同様ひたむきに練習に取り組んでいく。「やっとスタートラインに立てたという思いが強いです。1年よくて2年目ダメな選手もたくさんいるので、来年続けないと、意味がない。今年の数字は全く関係なく、一からスタートして、レギュラーを取るというのを最優先にしてこのオフ取り組んでいきたいです」と表情を引き締めた。

 オフのテーマは、長所である打撃技術のさらなる向上だ。来季目標とする数字を問われると堂々言い切った。

「自分では特徴のない選手だと思っていますし、数字を残さないと試合に出られないというのは今年も感じていました。数字を残せば、明日も試合も出ているんじゃなかという気持ちが日々あったので、来年は打率3割を目指してやっていくことを決めています」

 今季5位と低迷したチームの中から飛び出した期待の新星は、来季さらなる輝きを放つはずだ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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