巨人谷岡、自信になるか 台湾WLで先発登板、黒星も7回途中2失点の好投

台湾WLで先発登板した巨人・谷岡【写真:広尾晃】
台湾WLで先発登板した巨人・谷岡【写真:広尾晃】

6回までは2安打の快投も、打線が援護できず

 アジアウインターリーグ、NPBイースタンリーグ-KBO(韓国プロ野球)の対戦が12月1日に桃園棒球場で行われた。

 師走の訪れを告げるように小雨が吹き付ける寒い球場。風も強かった。KBOの先発は洪性民(警察野球隊)、イースタンは巨人の谷岡竜平。ともに球の切れがよく。好投した。

 谷岡は21歳。東京、成立学園が初めて甲子園に出場した際のエースだ。東芝を経て、2016年ドラフト3位で巨人に。181センチ、79キロのがっちりした体格。今年のキャンプで注目され、1軍に。1軍での成績は5試合(1先発)0勝1敗、防御率12.00だったが、2軍では33試合4勝2敗、防御率2.98を記録。来季に向けて飛躍が期待される若手だ。

 ウインターリーグでは28日の米国・欧州混成軍戦で、2番手として登板し、1イニングを3者凡退に抑えていたが、1日は先発でマウンドに。立ち上がり先頭打者を歩かせたが、2番打者を併殺に切って取ると調子に乗り、6回まで散発2被安打、1与四球、無失点と好投した。

 KBOの洪性民も6回まで3被安打2与四球無失点と好投。投手戦となったが、7回表、谷岡が崩れる。2人の打者を簡単にアウトにした後、4番許正狭(ヒーローズ)を歩かせる。続く金永カン(警察)、金材賢(警察)に連打を浴びて1失点。イースタンの川相監督は、ここで谷岡をあきらめ、これも29日のウエスタンリーグ戦で好投したヤクルトの寺島をマウンドに送る。寺島は警戒して7番洪成コウ(斗山)を歩かせる。さらに代打の金汰珍(警察)も歩かせて押し出し。2点目が入った。

 7回裏、イースタンも1死から細川成也(DeNA)が安打で出塁。続く奥村展征(ヤクルト)も歩いて好機を作ったが、KBOはこの日も勝利への執念を見せ、小刻みな継投で後続を断った。以後の2イニング、イースタンは四球の走者を出しただけであっさり退く。0-2で敗戦。打撃好調だったDeNAの佐野恵太も4打席無安打に終わった。

 勝敗はともかく、巨人の谷岡にとっては、7回途中まで好投を見せたことで大いに自信になったのではないか。ダイナミックなフォームで思い切りのよい投球をした。しかし、野手陣では2番のDeNA松尾大河が2安打1四球で気を吐いた程度。収穫は少なかった。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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