大谷を口説き落とすのは? 米メディア、面談7球団のセールスポイントを分析

パドレスに加えて、マリナーズも最有力候補?

 記事では「サンディエゴはリストの最上位に躍進したかもしれない。天気は最高で、球場も最高級。パフォレスは大谷を外野で起用しても失うものは何もない。マヌエル・マーゴットを除いて、外野は固まったとは言い難い」と、パドレスの争奪戦における優位性を指摘。今季打率.263、13本塁打、39打点だったマーゴット以外のレギュラーは流動的な状況だとしている。

 そして、すでに面談を終えたと報じられているジャイアンツもまた「西海岸」「美しいスタジアム」という条件に加えて、大谷の夢である二刀流実現にプラスの要素を手にしているという。「2017年でメジャー最悪の外野手の成績」という現状から、「彼らはナショナル・リーグで彼をレギュラーで起用できる稀有な球団だ」と分析している。

 宿敵ドジャースに対する優位性としては、ドジャースがすでに前田健太投手という日本人スターを獲得していることだと指摘。追記事項として「彼はマディソン・バムガーナーとの打撃練習でホームラン合戦を楽しむことができる」とも言及。メジャー最強の打撃を誇る“二刀流”、鉄腕バムガーナーとの打撃練習は最高の見ものになるかもしれない。

 また、マリナーズはジェリー・ディポトGMが大谷へのプレゼンテーションに1年費やしたと明かすほど、獲得に最も近い球団の1つとして知られていた。GMは今季リーグ最多の119打点を記録した主砲ネルソン・クルーズを指名打者から外野にシフトさせるプランをすでに発表するなど、大谷の二刀流実現に全面バックアップの姿勢を示している。1998年の佐々木主浩投手以来、日本人選手が毎年活躍しているマリナーズについて、「メディアがさほどうるさくない」と環境面の良さについても紹介している。

 一方、テキサスを本拠地とするレンジャーズは西海岸ではないが、「いくつかのポジティブな要素も有している」と記事では分析。ダルビッシュ有投手が活躍したフランチャイズで、争奪戦で生き残っている7チームで最大のインターナショナル・ボーナスプール353万5000ドル(約4億円)を大谷獲得のために準備していた。

 花巻東高から直接メジャー挑戦の可能性もあった大谷だが、その当時は「レンジャーズ、ドジャース、ジャイアンツ」が最も獲得に熱心だったと語っていた経緯を紹介。レンジャーズから見れば、先発投手陣の強化が叶い、DHでの打席を準備できるロースターの柔軟性も存在するという。

 どのチームも喉から手が出るほど欲しい唯一無二の才能となった大谷。最後に笑うのはどのチームだろうか。

(Full-Count編集部)

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