FA権保有の西武中村が見せたチーム愛、年俸大幅減もいち早く残留決断のワケ
不完全燃焼の今季「もう一度、レギュラーを獲るぐらいの気持ちで」
西武の中村剛也内野手が4日、契約交渉を行い、1億3000万円ダウンの2億8000万円の単年契約でサインした(金額は推定)。
今季は115試合に出場し、規定打席にも到達したが、怪我の影響もあり、打率.217、27本塁打と不本意な成績に終わった。「個人的には、どうしようもないというか。怪我もいろいろしましたし、成績も全然良くなかった。悔しいシーズンでした」と、不完全燃焼の1年を振り返った。
2014年から4年契約を結び、今季が最終年だった。国内外FA権を保有しており、行使の選択肢もあったが、西武残留を決断。「今年は(FA権行使を)そこそこ考えました。でも、来年(所沢に球団が移転して)40周年ということもありますし、僕自身も、ライオンズでもう1回優勝したいので、早い段階で(残留を)決めました」と、西武への思いを口にした。
本塁打王6回、打点王3回に輝いた球界を代表する本塁打者は、来季を「再出発」と位置付けた。「もう一度、レギュラーを獲るぐらいの気持ちでやります」。巻き返しに大いに期待したい。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)