マイコラス、2年17億円超で合意 カージナルスGM「先発ローテに厚みもたらす」
カージナルス地元紙もマイコラス獲得を評価「絶対に不可欠」
今季まで巨人に所属したマイルズ・マイコラス投手がカージナルスと契約合意に至ったことが発表された。米複数メディアは2年総額1550万ドル(約17億5000万円)の契約となるとレポート。同球団の地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」電子版は「カージナルスはスタントンの加入を待つ間に重要な要素を加えた」と伝え、29歳右腕の獲得の重要性を特集した。
パドレス、レンジャーズでメジャーのマウンドに上がったマイコラスは2015年に巨人に加入すると21登板で13勝(3敗)を記録。2年目の2016年は怪我もあって14試合の登板にとどまったものの、今季は27試合登板で14勝(8敗)をマークし、3年間の通算防御率でも2.18と好成績を収めた。
その後、自由契約となった右腕にはメジャーの複数球団が興味を示していたが、5日(日本時間6日)にカージナルスとの契約で合意したと米メディアが一斉に報道。当初、米記者の間では2年総額800万ドル(約9億円)程度の契約となるとの予想も出ていたが、それを大きく上回る1550万ドルの契約での合意となった。
MLB公式サイトでカージナルス担当を務めるジェニファー・ランゴシュ記者は自身のツイッターでマイク・ガーシュGMが「彼(マイコラス)はスプリングトレーニングに向け我々のローテーションに厚みをもたらしてくれる。そこで彼は5つある先発投手枠の1つを争うことになる」と語ったと伝えた。
また、カージナルスの「セントルイス・ポストディスパッチ」紙はマイコラス獲得を「重要な要素」と報道。今季先発ローテが不安定だったことに触れ、「マイコラスとの契約によってカージナルスのローテーションは強化される」とレポートし、アレックス・レイエスら若手投手にも成長する時間がもたらされると分析した。また、同球団はマーリンズ主砲ジャンカルロ・スタントンの獲得に乗り出している最中であり、「これはカージナルスファンが待ち望んだ最大の贈り物ではない」としつつも、「絶対に不可欠なものだ」とマイコラス獲得の重要性を伝えている。
2012年からメジャー通算3シーズンで37試合に登板(先発10試合)し、4勝6敗、1ホールド、防御率5.32の成績だったマイコラス。日本での飛躍を経てメジャーの舞台で輝くことができるか。来季の活躍が注目される。
(Full-Count編集部)