「絶滅危惧種」サブマリンの魅力 ホークスドラ2高橋礼が目指すもの

最速141キロ、将来的にはメジャー挑戦の希望も

 目標とするのは、やはり球界屈指のアンダーハンドである牧田和久である。ただ、牧田と異なるのは、その球速。高橋はアンダースローから最速141キロのストレートを投げ込む。「もともと130キロちょっとだったんですけど、大学1年の冬に力が出せる、1番強くリリース出来るポイントを見つけたのが要因ですね。2年の初に141キロを計測しました」といい「スピン量の多いボールを投げたいですね。スピン量が上がれば、浮き上がるようなボールになると思うので」と理想像を描く。

「牧田投手もですけど、渡辺俊介投手もアメリカに挑戦していたので、やっぱりメジャーも見据えて日本で活躍したいですね」と、かつてロッテで活躍し、米独立リーグでもプレーした渡辺俊介投手、そして、今オフにメジャー挑戦を目指している牧田のように、米球界への思いも口にする。

 サブマリンの投手ならではの魅力を「オーバースローなら振らないような高さでも、バッターが振ってくれる。そういうところでアンダースローは楽しいなと感じています」と語る高橋。「球界で数少ない、絶滅危惧種なんて言われたりもしますけど、そういうのを無くしていくというか、これからアンダースローをやっていく子供たちとかに希望を与えられるような選手になりたい」。球界を代表するサブマリンへの挑戦がはじまる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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