村田修一から継承、岡本和真が背負う巨人の背番号「25」とは

川口和久、李承ヨプらも背負った「25」

〇1960年代から91年まで

土居章助 内 1961年-33試3安0本0点2盗 打率.070
古賀英彦 外 1962年-1964年19試2安0本0点0盗 打率.182
相羽欣厚 外 1965年-1972年380試118安11本50点13盗 打率.223
富田勝 内 1973年-1975年269試109安10本45点16盗 打率.224
平田薫 内 1976年-1980年120試44安4本25点1盗 打率.282
松原誠 内 1981年-36試14安1本8点0盗 打率.233
鈴木康友 内 1982年-1984年207試75安9本30点3盗 打率.229
鴻野淳基 内 1985年-1991年396試188安14本58点42盗 打率.267

 相羽欣厚は1972年、南海に移籍。変わって南海から移籍した富田勝が「25」をつける。富田は田淵幸一、山本浩二とともに「法政三羽ガラス」といわれた強打者であり、衰えが見えた長嶋茂雄の後釜として期待されたが、活躍できず。このあとを駒澤大出身の平田薫が次ぐ。1981年は大洋の大打者、松原誠が現役最終年に巨人に移籍してつけた。以後、若手内野手の鈴木がつけ、鈴木とのトレードで西武から移籍した鴻野がつける。

〇1991年以降

谷口功一 投 1992年-1994年3試0勝0敗 防御率9.00
川口和久 投 1995年-1998年85試8勝12敗4S 防御率4.32
平松一宏 投 1999年-2001年56試5勝4敗0S 防御率4.45
ワズディン 投 2002年-10試1勝4敗0S 防御率4.54
ベイリー 投 2003年-30試1勝0敗0S 防御率4.79
三澤興一 投 2004年-15試3勝0敗0S 防御率4.58
亀井義行 外 2005年-2006年85試35安3本19点1盗 打率.191
李承ヨプ 内 2007年-2010年315試252安59本148点7盗 打率.250
フィールズ 内 2011年-40試22安2本9点0盗 打率.202
村田修一 内 2012年-2017年795試765安109本391点6盗 打率.274
岡本和真 内 2018年-

 その後は再び投手の番号となる。川口和久は広島の左腕エースだったが、FAで巨人に移籍。新人時代の亀井義行(現善行)も「25」をつけた。

 李承ヨプは、KBO(韓国プロ野球)の最多本塁打記録を持つ強打者。ロッテから移籍。1年目は「33」だったが、2年目から「25」をつけた。

 外国人内野手フィールズを挟んで、横浜(現DeNA)から移籍した村田修一がつけた。村田は横浜時代から「25」であり、この番号に愛着があったようだ。

 こうして振り返ると「25」は、目まぐるしく入れ替わっていて、代表的な選手は決め難い。ただ「打撃が売りの内野手」が多いとは言えるだろう。岡本はこれから活躍をして「25」を巨人を代表する背番号に育ててほしいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY