「入ってないやん!」 大阪桐蔭「カルテット」結成へ西武28歳捕手が挑む壁

岡田が越えなければいけない高い壁

 昨季までは控えとしてベンチ入りすることが多かったが、今季は炭谷銀仁朗捕手が第4回「ワールド・ベースボール・クラシック」に参加していたこともあって、オープン戦からマスクを被る機会が多かった。そしてこの与えられたチャンスをものにして、少しずつ投手陣と首脳陣の信頼を勝ち取っていく。球団記録に迫る13連勝の期間も7試合で先発マスクを被り、チームをリーグ2位に押し上げる原動力の1つとなった。

 さらに9月23日のオリックス戦では、野上亮磨投手とバッテリーを組み、プロ初の完封勝利、同時に2桁勝利に導く。野上はヒーローインタビューで「岡田のリードが良かった。(バッテリーとして)いい共同作業が出来た」と、岡田への感謝を口にした。

 しかし、チームとともに大きな躍進を遂げた岡田には、来季、越えなければならない壁と死守しなければならないポジションがある。まず、正捕手の座を奪取するためには、炭谷という高い壁を越えなければならない。また、来季は森も、自慢の打撃を武器に正捕手争いに加わる。本格的にリーグ優勝を目指すシーズンになることが予想され、チーム内競争はますます激しいものとなるだろう。岡田自身もその自覚は十分のようで、後輩である森をライバルと呼び、今季打率.229に終わった打撃力向上を目標に掲げている。

 今季急成長を遂げた頼れる女房役は、埼玉西武の正捕手の座をつかみ、チームが誇る「大阪桐蔭カルテット」を結成できるだろうか。来季の岡田の活躍に期待したい。

【動画】西武・岡田の好捕にベンチは大笑い

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