壮大な“自作自演”、驚異のレーザーも…今季の好珍プレー集【オリックス編】

新助っ人マレーロ、衝撃の本塁踏み忘れ、のちに10万号…

(1)来日初本塁打が…、衝撃の踏み忘れ
 今季のオリックスにおいて、これ以上の珍プレーはないだろう。シーズン途中にオリックスに加わったマレーロは6月9日の中日戦で来日初出場。その試合の5回に“事件”は起きた。3打席目。中日の小笠原から放った打球は左中間席へスタンドイン。来日初“本塁打”にマレーロは笑顔でダイヤモンドを1周。チームメートとハイタッチを繰り返したが、その直後、中日側からのアピールがあり、審判はアウトのゼスチャー。本塁ベースを踏み損ねており、まさかの来日初本塁打取り消しとなった。ちなみに翌日に、正真正銘の来日本塁打を放ち、きっちり両足でホームベースを踏んでいた。

【好プレー】
(3)T-岡田のダイビングキャッチ
 10月6日、敵地でのソフトバンク戦。1点差で迎えた9回に、守護神の平野が同点に追いつかれ、なおも2死一、二塁のピンチを迎える。高谷が放った打球は詰まりながらも、左中間への打球になった。落ちれば、サヨナラ負けとなる状況で左翼T-岡田が懸命に横っ飛び。間一髪のところでボールを掴み取り、延長戦へと持ち込んだ。

(2)駿太のスーパーレーザービーム
 5月28日、QVCマリンフィールドでのロッテ戦。1点リードで迎えた9回2死二塁で、このスーパープレーは起きた。ロッテ荻野貴が、守護神の平野のボールを捉えた打球は中堅への鋭いライナーで飛び、駿太の目の前でワンバウンド。チャージするスピードが弱まりながら打球を掴んだ駿太は豪快なフォームからバックホーム。文字通り矢のような送球は、空を切り裂き、ノーバウンドで捕手の若月のミットへ。二塁走者の大嶺翔を悠々とアウトにし、試合は決着した。

(1)お騒がせ外国人、球史に名を残す
 本塁踏み忘れで来日初本塁打をフイにしたマレーロだったが、のちのこの踏み忘れが球史に名を残すキッカケになった。9月29日、QVCマリンフィールドでのロッテ戦。6回2死一塁でロッテ成田から豪快にかっ飛ばした打球は左翼スタンドへ飛び込む19号2ラン。これが、1936年5月4日に大阪タイガース(現阪神)の藤井勇が放ったプロ野球第1号から数えて、NPB10万本目の本塁打だった。珍プレーにも挙げた本塁打取り消しが、仮に本塁を踏んでいたならば、これは10万1本目となっており、壮大な“自作自演”での記録達成となった。ちなみに、踏み忘れがなかった場合に10万本目となっていた99999本目の本塁打を放っていたのは、オリックスのT-岡田だった。

【動画】2017年珍プレー好プレー集!オリックス編

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