日ハム復帰の36歳ベテラン捕手 転換期迎えるチームに新たな風吹き込めるか

日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也と栗山英樹監督【写真:石川加奈子】
日本ハムの入団会見に臨んだ鶴岡慎也と栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

5年ぶりに日本ハムに復帰する鶴岡、「また一からやり直すつもりで」

 12月18日、北海道日本ハムは、FA権を行使した鶴岡慎也捕手との契約合意に至ったことを発表した。5年ぶりに古巣に復帰することになる鶴岡は、同日の入団会見で「自分にとって北海道は特別なものでしたので、声をかけていただいて嬉しかったです。5年ぶりに戻って、また22番を背負うことができるのもとても嬉しいです」と笑顔を見せた。

 鶴岡は、鹿児島県出身の36歳。樟南高校、三菱重工横浜を経て、2002年のドラフト8位で日本ハムに入団した。2006年にはダルビッシュ投手、八木智哉氏などを巧みにリードし、チームの44年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献。特に相性の良かったダルビッシュ投手との凸凹バッテリーは、未だ多くのファンの記憶に残っていることだろう。2012年には吉川光投手(巨人)と最優秀バッテリー賞、自身初のベストナインに輝いた。

 そして2013年オフ、「現役でいるうちに地元の九州に恩返ししたい」という思いにも突き動かされて、FA権を行使。福岡ソフトバンクに移籍し、細川(現楽天)らと出場機会を分け合いながら、陰日向に常勝軍団を支えた。しかし、今季は甲斐の大ブレイクにより、わずか29試合の出場に終わってしまう。ただ工藤監督は、「鶴岡くんがいるから、安心して拓也(甲斐)を使える」と信頼を寄せており、その甲斐も、大先輩である鶴岡のアドバイスに支えられた部分も大きかったという。また、マスクを被る機会は激減したものの、代打として打率.321と、今度は打棒で勝負強さを発揮していた。

栗山監督「帰ってきてくれると信じていた」

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