11年ぶりBクラス巨人の来季年俸上位は? 菅野トップ、阿部は4年連続で減
坂本&沢村は現状維持、昨オフFA加入の山口俊も現状維持で更改
11年ぶりBクラスに終わり、導入11年目を迎えたクライマックスシリーズ(CS)に初めて進出できなかった巨人。2012年からリーグ3連覇を達成した球団は15年以降、V逸が続いており、来季の巻き返しに向けてチーム編成を進めている。
村田修一内野手が退団し、片岡治大内野手や相川亮二捕手、松本哲也外野手、藤村大介内野手らが現役を引退。チーム構成が変貌を遂げていく中で、今オフの契約更改でも日本人選手の年俸上位者に大きな変動が出ている。
大きな評価を得たのはエース菅野智之投手だ。昨季自身初めて2桁勝利を逃した右腕は自己最多17勝(5敗)、防御率1.59で最多勝、最優秀防御率賞の2冠を獲得。沢村賞も受賞した。今春の第4回WBCでも侍ジャパンのエースを務めた28歳は契約更改で2億3000万円から2億2000万円増の年俸4億5000万円でサイン。今季年俸は巨人の日本人選手では4番目の数字だったが、来季はトップ、現時点でセ・リーグでも最高額となった。
一方、Bクラスに沈んだ球団では高額年俸選手も現状維持やダウンが相次いでおり、今季球団トップの3億5000万円だった坂本勇人内野手は現状維持でサイン。昨オフにFAで入団した陽岱鋼外野手は来季が5年契約の2年目となるため、現状維持の3億円で更改した。また、DeNAからFA移籍1年目となり、暴力トラブルで出場停止処分などを科された山口俊投手も現状維持となる2億3000万円で更改。負傷の影響でプロ入り後初めて1軍登板のなかった澤村拓一投手も、現状維持の1億5000万円で更改した。
また今季が3年契約の最終年でチーム日本人2位の3億2000万円だった山口鉄也投手はわずか18試合の登板にとどまり、1勝1敗、3ホールド、防御率4.05と低迷。08年以降9年連続で続けていた60登板も途切れ、オフには9600万円減の年俸2億2400万円で更改した。