Dバックス平野は「サプライズ的な存在に」 米データサイトが活躍を予想
ここ数年は奪三振率が低下も「平野は強みを失っているわけではない」
その上で、平野の特徴について分析。日本で通算549試合に登板し、48勝69敗156セーブ139ホールド、防御率3.10と実績を残してきた右腕が、3月のWBC準決勝で米国代表のノーラン・アレナド内野手を三振に取ったシーンを紹介。スライダー、フォーク、直球の3球種を動画で見せ「スプリットは彼の代名詞だ。昨季、平野はNPB全投手の中でスプリットを投じた割合が最も高かった」と指摘している。
さらに、そのフォークを生かした奪三振率の高さについても言及。ここ数年は数値が低下していることについて「投手にとってはいい傾向ではないだろう」と指摘しているが、球速を維持していること、米国では昔のレベルに戻る可能性があることは「ポジティブな点」だという。後者の根拠として、同じ救援投手の上原だけではなく、岩隈や田中も渡米後の奪三振率が向上しているというデータを紹介。日本の打者のほうがバットに当てようという意識が強く、メジャーの打者は積極的に振ってくることも影響しているのだろう。
「ファングラフス」は最後に、日本の投手がメジャーで成功を収める上で大きな要素となってきたフォーク(メジャーではスプリット)が、平野にとっても武器になると分析。「平野は決して絶頂期ではないが、もしボールが合えば前半戦のサプライズ的な存在になるチャンスもある。直球とスプリットのコンビネーションが威力を発揮することは証明されており、平野は強みを失っているわけではない」と締めくくっている。
メジャー公式球への適応に問題がないことは、WBCでの好投で証明済み。ハマれば、クローザーを任される可能性も十分にありそうだ。
(Full-Count編集部)