西武・高橋光が失意の3年目から逆襲へ やっと理解した野上の助言の「答え」
野上から受けていたアドバイス、「初めて自分の中でつかめた」
加えて、シーズン中から、目標とする先輩投手の一人、野上亮磨(今オフFAで巨人に移籍)から、「同じストレートでも、緩急をつけて投げることが大事」だとアドバイスを受けていたが、「その感覚が、わからなくて。どうしたらいいんだろうと思ってはいた」。その答えにもつながった。
「前に変化球を投げて、打者の頭に印象付けるとか、いろいろなことをしながら駆け引きをする中で、今までは真っすぐを、ただ力一杯投げてファウルを取るという感じだったのですが、軽く投げてもファウルになった。そういう感覚が、初めて自分の中でつかめて、良い駆け引きができたと感じています」
今季11勝を挙げた貴重な先発ローテーション投手、野上がチームを去り、来季4年目を迎える20歳右腕の飛躍成長に期待は高まるばかりだ。オーストラリアでは、外国人選手とも積極的にコミュニケーションを図り、様々な視点から多くの話を聞けたという。
「日本でも、外国人打者と対戦する機会はあるので、必ず生きてくると思います。来年は、とにかく1年間ケガをせず、ローテーションを守ることと、イニング数をたくさん投げられることが目標です。それができれば、必ず結果がついてくると思っています」。エース候補の本格開花なるか。来季の活躍に注目だ。(金額は推定)
(上岡真里江 / Marie Kamioka)