西武ドラ2右腕が手にしつつある“理想の真っすぐ”「けっこう時間かかった」
募る危機感、「来年は大卒2年目であとがない」
さらに、今回の海外修行によって、間違いなく野球への考え方、取り組みが一変した。「僕、今、野球しか夢中になるものがないんです」と、間もなく23歳の誕生日を迎えるオーストラリア帰りの右腕。「オフになったのに、こんなにもトレーニングのことやスケジュール、自分のピッチングのことなど、野球のことだけを考えるとは、自分でも思っていませんでした」。
1年を過ごし、プロ野球の世界が、結果を残さなければ生き残れない、想像以上に厳しい世界であることを痛感した。さらに、「どんどん新しいピッチャーが入ってくる」と、早くも危機感すら募らせる。その不安を払拭するためにも、また、オーストラリアで手にした確かな手応えを来季の結果につなげていくためにも、「これから、1月にかけての過ごし方が、本当に大事だと思っています」と、自らに言い聞かせるように話す。
「来年は大卒2年目であとがない。まずは開幕1軍を目指し、(中継ぎで)20試合以上投げられるように」と、来季を見据えた。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)