前Rソックス指揮官が回顧、“ハイライト”は上原浩治が奪ったWS最後のアウト

古巣への心温まるエール「どう展開していくのか楽しみ」

 オルティスは昨季限りで現役を引退。通算2472安打、541本塁打、1768打点を記録した強打者はチームリーダーとして、ワールドシリーズ制覇に大きな貢献を果たした。そして、上原もフェンウェイ・パークの英雄となった。加入1年目の2013年はシーズン途中にクローザーに任されると、圧巻の投球を披露。ポストシーズンでも安定感は変わらず、タイガースとのリーグ優勝決定シリーズではMVPに選出され、カージナルスとのワールドシリーズで見事に“胴上げ投手”となった。上原が夜空に人差し指を突き上げながら仲間とマウンド上で歓喜を爆発させた場面は、語り継がれる名シーンとなった。

 右腕は昨季、レッドソックスからFAとなってカブスに移籍したが、レッドソックスも再契約に動いていた。そして、今年4月にはカブスがフェンウェイ・パークに乗り込んでの“凱旋試合”があり、上原が紹介されると、ボストンのファンは総立ちで拍手を送った。ファレル氏は、そんな絶対守護神の勇姿も心に刻んでいるようだ。

「数多くのいい選手が(優勝を)経験した。今日のチームに蓄積されているんだよ。アレックス・コーラは期待値の高い、とてもいいチームを引き継いだんだ。基準はできている。これからどう展開していくのか楽しみだよ」

 元指揮官は伝統を誇る古巣に心温まるエールを送っていた。

(Full-Count編集部)

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