際立つホークス柳田、広島鈴木の長打力 2017年の“長距離打者ランキング”
純粋な長打の比率を示したIsoP、パは柳田が助っ人抑えて1位
打者の長打力を示す指標には「長打率」があるが、長打率には「打率」の数字も含まれている。打率の良い選手は長打率も上がるのだ。「打率」の要素を除き、純粋な長打の比率を示したのがIsoP(Isolated power)だ。
IsoPは、長打率-打率で求められる。単純な数値だが、長距離打者がピックアップされるのが特徴だ。
規定打席以上のIsoPのランキングを見ていこう。
◯パ・リーグ10傑
1柳田悠岐(ソ) 打率.310 長打率.589 IsoP .279
2デスパイネ(ソ) 打率.262 長打率.513 IsoP .251
3レアード(日) 打率.229 長打率.459 IsoP .230
4中村剛也(西) 打率.217 長打率.446 IsoP .229
5T-岡田(オ) 打率.266 長打率.488 IsoP .222
6ウィーラー(楽) 打率.271 長打率.493 IsoP .222
7秋山翔吾(西) 打率.322 長打率.536 IsoP .214
8ペゲーロ(楽) 打率.281 長打率.490 IsoP .209
9茂木栄五郎(楽) 打率.296 長打率.497 IsoP .201
10松田宣浩(ソ) 打率.264 長打率.458 IsoP .194
本塁打、打点の2冠王に輝いたソフトバンク・デスパイネを差し置いて、チームメイトの柳田悠岐が1位。打率も高かったが、コンスタントに長打を打っていた。今季は打率が急落した日本ハム・レアードも、長打力は健在。西武の中村剛也も今季は不振だったが、長打力はリーグ4位だった。昨年はつなぐ打者だった楽天・茂木が9位に入っているのにも注目したい。
◯ワースト5
23源田壮亮(西) 打率.270 長打率.351 IsoP .081
24中村晃(ソ) 打率.270 長打率.350 IsoP .080
25松本剛(日) 打率.274 長打率.353 IsoP .079
26銀次(楽) 打率.293 長打率.367 IsoP .074
27小谷野栄一(オ) 打率.277 長打率.349 IsoP .072
つなぐ打者が多い。こういう打者がIsoPが低いのはある意味で仕方がないが2010年の打点王(当時日本ハム)の小谷野栄一が最下位。打撃のスタイルが変わったことがわかる。