育成力はセよりもパ? 過去10年のドラフト指名選手が残した成績は…

投手の勝利数トップは西武と…

 中日は大島洋平が1107安打と全安打の半数近くをたたき出している。他に300本以上打った選手はいない。オリックスは安達了一が500安打以上、300安打以上は駿太。ソフトバンクは柳田悠岐と今宮健太の2人で1448安打を記録している。

 阪神は、上本博紀の476安打が最多。300安打以上は1人だけ。巨人は、長野久義が1人で1160安打。これは同時期のドラフト入団選手で最多だが、他の野手はほとんど育っていないといえそうだ。

 ヤクルトは山田哲人が762安打、中村悠平が474安打。この2人以外はレギュラーになっていない。最も安打数が少なかったのは楽天。最多安打は岡島豪郎の476安打、続いて島内宏明の410安打となっている。

 投手はどうだろうか。勝利数順。

西武 34人 282勝274敗153S 232H
楽天 41人 282勝301敗97S 92H
日本ハム 36人 271勝239敗124S 398H
ソフトバンク 47人 242勝156敗4S 221H
巨人 58人 235勝189敗84S 152H
広島 38人 233勝219敗111S 235H
DeNA 43人 215勝260敗136S 465H
中日 42人 200勝241敗105S 377H
オリックス 42人 194勝240敗20S 314H
ヤクルト 40人 190勝221敗63S 274H
ロッテ 41人 183勝214敗147S 367H
阪神 32人 153勝158敗3S 126H

 野手に続いて投手でも西武がタイながら1位。菊池雄星が59勝、野上亮磨と牧田和久が53勝。ただ、野上はFA権を行使して巨人に移籍し、牧田はポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を目指している。楽天がこれに並ぶ。則本昂大が65勝、美馬学が41勝。楽天は打者の育成は最下位、投手は2位。ドラフトでは投手に力点を置いていたことがわかる。

トータルでは野手、投手ともにパ・リーグがセ・リーグを上回る

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