則本が新記録、DeNA戦力外右腕は驚異の好投…楽天の2017年10大ニュース

松井裕がNPB史上17人目の3者連続3球三振

○怪我人続出

 怪我人の続出が、大失速の一因にもなった。茂木が右肘痛で6月中旬にチームを離れると、7月に怪我人が続出。藤田が腰痛、ペゲーロが左太もも裏肉離れ、岡島が左肩関節唇損傷と立て続けにチームを離れると、守護神の松井裕まで左肩故障で離脱。今江も左腕を骨折した。茂木は7月末に復帰したが打撃の状態は上がらず、チームの勢いは失われていった。

○福山博之の大活躍

 楽天の躍進には、セットアッパーを務めた福山の働きも不可欠だった。開幕から勝利の方程式の一角に入った右腕は獅子奮迅の活躍を見せ、なんと開幕から7月11日ソフトバンク戦まで自責点なし、防御率0.00を継続。37試合目の登板となった7月20日の日本ハム戦でついに初自責点を記録した。2010年ドラフト6位で大商大からDeNAに入団した福山は、わずか2年で戦力外通告。再出発を図った楽天で開花し、2014年から4年連続60試合超に登板。今季は65試合6勝0敗7セーブ23ホールド、防御率1.06の好成績を残した。

○緊急先発・戸村が快投

 4月23日のソフトバンク戦で、岸孝之投手が試合開始直前に腰に違和感を訴えて、先発を緊急回避。試合開始15分前に代役を任されたのが、戸村健次投手だった。マッサージ中に突如先発を言い渡され、マウンドに上がった戸村だったが、期待以上の好投を披露。6回途中までソフトバンク打線を4安打無失点に抑え、今季初勝利をつかんだ。

○松井裕3者連続3球三振

 4月25日のロッテ戦(東京D)。4-2と2点リードで迎えた9回にマウンドに上がった松井裕樹は、細谷から3球で空振り三振を奪うと、続くダフィー、鈴木大地も空振り三振に。全て3球で3者連続三振を奪う離れ業を演じた。3者連続3球三振はプロ野球17人目(18度目)、パ・リーグでは6人目(7度目)の記録だった。

ドラフト9位高梨らルーキーが活躍

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