ヤクルト山田復活か、大砲・筒香に期待…2018年打撃タイトル大予想【セ編】

巨人移籍でゲレーロの打点アップか、DeNA筒香の復活にも期待

【本塁打王】

 昨年は中日のゲレーロが獲得した本塁打王。今季から巨人に移籍したが、引き続き有力候補と言えるだろう。本塁打が出やすい東京ドームを本拠にすることも有利な材料だ。

○10本塁打以上の本塁打率(本塁打数÷打数)5傑
1バティスタ(広).088(125打数11本塁打)
2エルドレッド(広).078(344打数27本塁打)
3ゲレーロ(中).075(469打数35本塁打)
4バレンティン(ヤ).072(445打数32本塁打)
5福田永将(中).060(299打数18本塁打)

 昨年育成枠から昇格して活躍した広島のバティスタが1位だが、今季は厳しいマークが予想される。そのまますんなりタイトル獲得とはいかないだろう。守備にやや難があり、起用法が難しそうだ。そのバティスタと守備位置を争うのが、2位のエルドレッド。故障が多く、フル出場は難しそうだ。

 そうなると、4位につけるヤクルトのバレンティンが浮上してくる。昨年は後半だけで23本塁打を記録。同僚の山田哲人が不振にあえぐ中で、復活してきた。可能性は大いにあるだろう。

 日本勢では、本塁打率.059(437打数26本塁打)で6位につける広島の鈴木誠也、.056(503打数28本塁打)で7位のDeNA筒香嘉智に期待したい。

本命:ゲレーロ(巨人)
対抗:バレンティン(ヤクルト)
穴:鈴木誠也(広島)、筒香嘉智(DeNA)

【打点王】

 打点王は、出塁率が高い打線の中軸に座る打者が有利だ。昨年の本塁打王ゲレーロは35本塁打ながら、86打点。中日のチーム出塁率は最下位の.300で、塁上の走者が少なく、打点につながらなかった。また、得点圏打率も重要だ。

○得点圏打率5傑(規定打席以上)
1.マギー(巨)0.350(120打数42安打)
2.倉本寿彦(De)0.342(117打数40安打)
3.安部友裕(広)0.336(113打数38安打)
4.筒香嘉智(De)0.326(141打数46安打)
5.大島洋平(中)0.323(93打数30安打)

 マギーは強力打線にいれば、もう少し打点が増えたと思われる。しかし、中距離打者であり、打点王候補とは言い難い。やはり2016年の2冠王、DeNA筒香が有力だと言えよう。昨年はWBCの影響か、前半は不振だったが、後半は盛り返していた。さらに、昨年の打点王でもある同僚ロペスも得点圏打率.322(143打数46安打)で6位につけており、有力だ。

 昨年は負傷で終盤に戦線離脱した広島の鈴木は、田中、丸という出塁率の高い打者の後から打席に立つ。得点圏打率は9位の.308(143打数44安打)だが、可能性はあるだろう。

 さらに、大穴で丸を付け加えたい。スラッガータイプではないが、昨年は92打点。得点圏打率は7位の.318(157打数50安打)。不動の3番打者でもあり、有力だ。

本命:筒香嘉智(DeNA)
対抗:ロペス(DeNA)
穴:鈴木誠也(広島)
大穴:丸佳浩(広島)

盗塁成功率は阪神・上本が断トツ1位、企図数多い広島・田中

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