30本塁打以上よりも希少? 「三振以上の四球」を達成した選手たち

過去5年で最多6選手が「三振以上の四球」を選んだ2016年

【2016年】
〇角中勝也(千葉ロッテ)68四球 64三振
〇柳田悠岐(福岡ソフトバンク)100四球 97三振
〇中村晃(福岡ソフトバンク) 99四球 53三振
〇銀次(楽天)61四球 49三振
〇田中賢介(北海道日本ハム)69四球 56三振
〇西野真弘(オリックス)56四球 55三振

 過去5年では最多の6選手が「三振以上の四球」を選んだシーズンだが、柳田が100四球を選びながら三振は97個にとどめる驚異的な数字を残した。ボールを見送った後に、バットをくるくると回す姿でお馴染みの銀次は、多くの一流投手が「三振をしない」と舌を巻く通り、四球の数は多くはないものの、それ以上に三振が少ない選手だ。西野選手はこの年プロ2年目であり、なおかつ全試合出場を果たしたうえでの数字。今年は正二塁手のポジション再奪取に向けて、その持ち味を伸ばしていってほしい。

【2017年】
〇中村晃(福岡ソフトバンク)67四球 57三振
〇角中勝也(千葉ロッテ)62四球 44三振

 昨年、「三振以上の四球」を選んだのは、もはや殿堂入りと言ってもいい2選手。ただ角中は怪我による長期離脱もあって、チームとしても個人としても苦しいシーズンだったことが想像できる。一方の中村晃は、2年連続の全試合出場を達成。ポストシーズンにおいて、攻守で大活躍した姿はまだ記憶に新しい。

「四球を選ぶ」「三振をしない」ということは、簡単にはアウトにならないスキルを持っているということだ。過去5年、パ・リーグで30本塁打が達成されたのは17回だが、「三振以上の四球」が選ばれたのは12回のみで、いかに稀有な能力かということが分かる。一瞬で試合の流れを変える一発ほどの派手さはないものの、プロの技術が詰まった「四球の多さ」「三振の少なさ」にも、時には注目してみてほしい。

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