ホークスが期待する「キューバの大谷」 助っ人も育成の時代に

すでに3軍で二刀流、首脳陣は伸びしろ、練習態度を評価

 会見の翌日から、早速3軍へ合流したコラス選手。日本球界の変化球主体の配球に苦しみ、なかなか最初の一本が出なかったが、徐々に状態を上げていく。8月にはファームで公式戦初安打も放った。最終的な3軍打撃成績は、45試合108打数25安打4本塁打、打率.231。4本塁打はチーム3位の成績であり、持ち味のパワーの片鱗を見せ付けたと言えるだろう。

 一方、投手としても3軍で9試合に登板している。6月14日に行われた楽天との練習試合、1点リードの4回に来日初登板を果たすと、1回無安打無失点の好投。この日の球速は最速145キロをマークした。さらに指名打者として先発出場し、試合途中にいわゆる「DH解除」で中継ぎ登板することも。投手としての3軍成績は9試合1勝0敗、防御率1.54だった。

 もちろん、来日したばかりの若者であるため、まだまだ改善点が多いことは言うまでもない。走塁や守備においては基本的な動きを習得している段階でもある。ただ、入来祐作3軍投手コーチはその伸びしろと練習態度を高く評価する。そもそも、チームとしては時間をかけて育てていくことを前提とした獲得だ。同期のモイネロ投手は瞬く間に1軍で自身の立場を確立したが、これからこの原石は、12球団屈指の育成環境の中でどれだけ磨かれていくか。投手としても、野手としても、その行く先が非常に楽しみだ。

【動画】「キューバの大谷」コラスがファーム公式戦初ヒット!!

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