球史に残るワースト始球式の米ラッパー メッツが4年ぶりに“やり直し”招待
ベースボールカードにもなった米ラッパー、50セントの“名暴投”
バレリーナが登場したり、ダースベーダ?が登場したり。メジャーで行われる始球式は記憶に残るものが多い。その中でも、忘れたくても忘れられない屈指の衝撃始球式が、2014年5月27日のメッツ本拠地で行われたパイレーツ戦で起きた。
この時、マウンドに上がったのは米人気ラッパーの50セント。サウスポーから繰り出されたボールは力強くストライク…とはならず、本塁ベースから4メートルほど一塁ベース寄りに投げ込まれる史上屈指の大暴投となった。先発予定だったジョン・ニース(当時メッツ)も苦笑いするしかなかった記憶に残る始球式は、その後ベースボールカードになるなど、球界に大きなインパクトを残した。
あれから4年。このほどメッツが公式ツイッターを通じて、50セントに“やり直し”始球式の招待を送った。
MLB公式サイトの人気動画コーナー「Cut4」によれば、俳優としても活動する50セントが新作映画に関するインタビューで、衝撃の始球式について述懐。「あの暴投のベースボールカードまで作られたんだ。本物のベースボールカードだよ! でも『ちょっと待て、誰かこれを超えたヤツはいるか!?』って思ったんだ。俺より悪い始球式をした人なんていないだろ」と話すと同時に、再挑戦する用意はあるとしたそうだ。
これに対して数球団がオファーを出したというが、その1つがメッツだった。メッツは公式ツイッターで「ヘイ、50セント。名誉挽回の準備はできてるって!? 今シーズン、始球式に招待するよ。今度はストライクを投げてくれ!」と公開招待した。果たして50セントはどんな返事を返すのか。招待を受けた場合には、今度こそきっちりストライク投球を決めたい。