「もう1頂!」―ホークスのスローガンは今年も“見えない戦力”となるのか
広島は3連覇を意識、ロッテは気持ち新たに巻き返しへの期待も
ソフトバンクが進めてきた斬新なスローガンは、他球団にも徐々に影響を与えているようだ。ここまでで発表されている各球団の今年のスローガンは以下のとおり。
広島「℃℃℃(ドドドォー!!!)」
阪神「執念」
巨人「奮輝~GIANTS PRIDE」
中日「原点回帰~Dragons愛!」
ヤクルト「Swallows RISING -再起-」
西武「CATCH the FRAG 2018 栄光をつかみ獲れ!」
ロッテ「マクレ」
目を引くのはやはり広島の「℃℃℃(ドドドォー!!!)」だろう。熱さとカープらしさの「C」を表現する「℃」を3つ続けることで、チームの勢いを表現し、同時にリーグ3連覇へ駆け抜ける決意を表しているという。
昨年の「力舞吼-kabuku-」も斬新だったが、今年はよりファンが声をあげやすいスローガンとなった。もともとファンとの一体感が強いチームなだけに、どれだけスローガンが浸透するかに注目していきたい。
また、長年「翔破」をスローガンにしてきたロッテは、路線を変更して「マクレ」を採用。井口資仁新監督を迎えて、気持ちも新たに最下位から一気のまくりで優勝を狙う気概を表現。ロゴでは「レ」の文字が6位から1位への折れ線グラフ風になっている点も面白い。
たかがスローガン、されどスローガン。斬新さだけで優勝できるわけではないが、スローガンが“見えない戦力”となることは、これまでのソフトバンクが証明している。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)