「台湾の大王」王柏融、2月の交流戦ロッテ戦は不出場か Lamigo監督が明かす

チャイニーズ・タイペイ代表としても活躍する王柏融【写真:Getty Images】
チャイニーズ・タイペイ代表としても活躍する王柏融【写真:Getty Images】

複数の台湾メディアが報じる、日本ハムとの交流戦は出場へ

 台湾球界では日本よりも一足先に春季キャンプが始まった。3月24日の開幕に向けて各球団の選手たちは準備を進めていく。そんな中で台湾シリーズ連覇を狙うLamigoモンキーズは2月に千葉ロッテ、日本ハムとの交流戦が控えており大忙しだ。

 近年、Lamigoモンキーズは日本イベントの実施や日本球団と交流する機会が増えたことでファンにとって身近な球団の1つとなった。その代表的な行事といえば毎年2月に行われている千葉ロッテとの交流試合だ。今年も2月17日、18日の2日間に渡って行われる予定であり、今回で3年連続の開催となる。

 特に日本球団から大きな注目浴びているのは2年連続打率4割達成し、昨年は3冠王にも輝いた王柏融の存在だ。今年もチームの中心選手として活躍が期待されるが今回、石垣島での交流戦には出場しないだろうと『ETtoday運動雲』をはじめ、台湾の複数メディアが報じている。

 Lamigoの指揮官を務める洪一中監督は現地メディアの取材に対し「王柏融には家庭上の事情で数日の休みを与えた。彼は2月に行われる千葉ロッテとの交流戦には出場しないだろう」とコメントしている。洪監督によれば昨年の台湾ウインターリーグで結果を残した選手がいることから彼らに出場機会を与えたいという意図がある。そのため石垣島での試合には若手選手を中心にメンバー編成をするという。ただし、王柏融は2月28日、3月1日に札幌ドームで行われる日本ハムとの交流戦には出場させる予定だという。

 今後、王柏融は自主トレを通じて調整の遅れを取り戻していく予定だが、石垣島の試合までに万全な状態に調子をもっていくことは難しそうだ。台湾の大王を身近で観る機会が減ったことは残念だが、北の大地で彼の打棒炸裂に期待だ。

(苅田俊秀 / Toshihide Karita)

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