まだまだ難しい戦力予想 米メディア“悲鳴”「誰かダルビッシュと契約を!」

田中は昨季「ポストシーズンで魔法のような時期」

 さらに、2位にインディアンス、3位にナショナルズ(17.2)と、ここ数年球界トップクラスのローテーションと評価されるチームが続く。寸評ではアリエッタについて、代理人スコット・ボラス氏との関係を考えれば、ナショナルズが契約する可能性があると予想。もっとも「アリエッタ抜きでも強い」と結論づけている。

 ここに昨季、左腕ロビー・レイがブレークし、エース右腕グリンキーを支える存在となったダイヤモンドバックスが16.5で続き、5位には15.4のレッドソックス、15.3のヤンキース、15.2のドジャースを並べる形となっている。0.1ポイントの差がついているにもかかわらず、“同率”としているのは「これらの3球団はローテーション指標がかなり似ており、それぞれを切り分けるのは不合理にみえる」からだという。

 レッドソックスは、プライスの左肘の状態が大きく影響すると指摘。昨季ポストシーズンで救援として活躍した前田健太投手がローテーションに“復帰”するドジャースについては、「我々は7選手に限定したが、歴史が案内になるならば、彼らはシーズン終わりまでに17選手ほど使うだろう」と、今季も多くの投手が先発として起用されるとの見方を示している。

 一方、ヤンキースの寸評では昨年、浮き沈みの激しかった田中将大投手の“復活”を予想。先発ローテーションについて「不純物が混ざる一例」と予想の難しさを表現し、「レギュラーシーズンはほぼ悲惨だったタナカですら、ポストシーズンの魔法のような時期を経て、かつてのエースのように彼が投球できると楽観視させている」と言及している。さらに、アストロズに移籍したコールをヤンキースも狙っていたことに触れつつ、「ダルビッシュ、アレックス・コッブや他の選手(の獲得)も検討している。そのため、このローテーション指標は変わり得る」と、さらなる数値上昇にも期待している。

 当然、FA市場が歴史的な停滞を見せている現状で各チームの実力を見定めるのは難しい。記事は最後に「さて、お願いだ、誰かダルビッシュかアリエッタと契約して、我々にもっと数字を与えてくれ!」との“悲鳴”で締めくくられている。ダルビッシュがヤンキースやドジャース、もしくはここに入っていない球団の順位を押し上げることになるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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