松坂も復活ロードを歩めるか “ドン底”から這い上がった苦労人たち

宮地はテスト入団後にキャリアハイの数字、苦労人カズ山本も復活

◯宮地克彦外野手(西武→ダイエー・ソフトバンク)
 投手として西武に入団したが、打撃センスと強肩を買われ外野手に転向。2002年に主に3番打者として100試合に出場。リーグ制覇に貢献した。

 しかし、2003年は25試合の出場に終わり、オフに戦力外通告。トライアウトを経て、ダイエー(現ソフトバンク)にテスト入団した。

 移籍1年目の2004年に93試合に出場。規定打席には届かなかったが、打率.310と結果を残した。翌05年には125試合の出場で、打率.311、3本塁打、36打点。自身初めて規定打席に到達した。オールスター出場、ベストナインも受賞と完全復活どころか、16年目にしてキャリアハイの数字を残した。

◯山本和範外野手(近鉄→南海・ダイエー→近鉄)
 1977年から近鉄でプレーするも、結果を残せず82年のオフに戦力外通告。バッティングセンターでアルバイト中に南海の関係者の目に留まり、83年に南海入団。頭角を表し、86年には打率.294、19本塁打とブレイクした。94年途中に登録名を「カズ山本」に変更。イチローに次ぐリーグ2位の打率.317をマークした。

 しかし、95年に左肩を亜脱臼。46試合の出場にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。その後、古巣・近鉄のテストを受け入団。96年は開幕から結果を残し、出場したオールスターではMVPに輝く活躍ぶり。この年は打率.266、14本塁打と復活を印象付けた。

 決して数は多くはないが、どん底からはい上がり、再び輝きを放った選手もいる。マウンドに君臨する松坂の姿を、ファンは誰もが待っている。

(Full-Count編集部)

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