昨年末に「やり返せよ!」 楽天青山が星野仙一氏に誓う復活のマウンド

今季にかける強い思い「いいピッチングをするしか、恩は返せない」

 昨季はプロ通算500試合登板を達成しながら、キャリア最少の17試合登板にとどまった青山が、今季にかける思いは強い。自分が味わった悔しさを晴らすため、そして指揮を執った4年間でその後につながるさまざまな経験を積ませてくれた星野氏の思いに報いるためだ。

「12月にもお会いしていて、その時も喝じゃないですけど、叱咤していただいた。『来年(2018年)はやり返せよ』みたいな感じで言っていただいて。だから、今年は星野さんに恥ずかしい投球を見せられないなって気持ちで臨もうと思っています」

 突然の出来事で、まだ気持ちの整理ができていない部分もあるだろう。共に戦った数々の瞬間に思いを巡らせたのか、少しだけ遠い目をした後で力強く言い切った。

「僕の中では、まだ監督なんです。もっともっといいところ見せて認めてもらいたかったんですけど。いいピッチングをするしか、恩は返せない」

 星野氏をはじめ、ここまで支えてくれた家族や恩師、仲間たちに感謝しながら、プロ13年目のマウンドで再び輝きを取り戻す。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY