昨年末に「やり返せよ!」 楽天青山が星野仙一氏に誓う復活のマウンド

沖縄で自主トレに励む楽天の青山浩二【写真:佐藤直子】
沖縄で自主トレに励む楽天の青山浩二【写真:佐藤直子】

12月に受けた“叱咤”「今年は星野さんに恥ずかしい投球を見せられない」

 今季でプロ13年目を迎える楽天の青山浩二投手が、故星野仙一氏に復活を誓った。

 例年通り沖縄で自主トレに励む右腕は、星野氏への思いを聞かれると、温和ながらも寂しげな表情を浮かべ「思ったより怖くなくて…」と穏やかに切り出した。

「怒られたりもしたんですけど、ストッパーもやらせてもらって、中継ぎでもいいところを投げさせてもらって。僕の野球人生の中に残る、すごくいい思いをさせてもらいました」

 星野氏が楽天の監督に就任した2011年。当初は先発を任されたが中継ぎに回り、51試合で3勝4敗2セーブ23ホールド、防御率2.79の好成績を収めた。続く2012年には守護神を襲名し、61試合で5勝4敗22セーブ2ホールド、防御率2.51の活躍。楽天が球団初の日本一に輝いた2013年は、日本シリーズこそ怪我でベンチ入りできなかったが、守護神ラズナーにつなぐセットアッパーとして存在感を見せた。

 この間、調子を崩すこともあったが、「結構地味に積み重ねていく作業は嫌いじゃない」という青山の芯の強さや派手さはなくとも堅実にチームを支える姿を星野氏は評価していたのだろう。いい時も悪い時も、叱咤激励しながらマウンドに送り出してくれた恩師に対する感謝の気持ちは尽きない。

今季にかける強い思い「いいピッチングをするしか、恩は返せない」

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