米専門誌がイチローの2023年殿堂入り予想 昨季がメジャー最終年と“仮定”
殿堂入り資格はメジャー最終出場から5年目に発生
1月24日(日本時間25日)に2018年の米野球殿堂入り選手が発表され、チッパー・ジョーンズ元内野手、ブラディミール・ゲレーロ外野手、ジム・トーミ元内野手、トレバー・ホフマン元投手の4人が選出された。これを受けて、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版では2019年から2023年までの殿堂入り選手を予想。昨季限りでマーリンズと契約満了となり、現在フリーエージェント(FA)のイチロー外野手は2023年度に有資格1年目でメジャー殿堂入りを果たすと予想している。
今後5年間の殿堂入り選手を占った企画で、イチローは最終年で登場した。「トップニューカマー」という有資格者1年目の中でも屈指の功績を残した選手にピックアップ。アストロズでワールドシリーズ優勝に貢献したカルロス・ベルトラン外野手、ドジャースからFAとなったチェイス・アトリー内野手、メジャー最年長のバートロ・コローン投手らに名を連ねた。
さらに、イチローは2022年に有資格となる元レッドソックスの“ビッグ・パピ”ことデービッド・オルティス、ベルトランと共に、同年の「選出はほぼ間違いない選手」として堂々の選出を果たしている。
だが、有資格1年目の選出であっても2023年に殿堂入りすることは、50歳まで現役続行を熱望するイチローにとっては不本意な栄誉となることを意味する。アメリカでは最後にメジャーの試合に出場してから5年後に殿堂入りの資格が発生するため、2023年に殿堂入りする選手は2017年がメジャー最後の年となることを意味する。
寸評では「(引退した)ベルトランとは異なり、44歳のイチローは依然としてメジャーリーグで職探しを続けている」と現状を説明。「しかし、2017年に見せた代替選手としてのレベルと、過去7シーズンの合計5.0というWARを顧みれば、彼の現役生活は終わったと言えるかもしれない」と手厳しかった。
今年45歳を迎えるイチローのパフォーマンスは、確かに下降線をたどっているかもしれない。だが、17年のメジャー生活で積み上げた功績は傑出している。史上30人目の通算3000安打達成を筆頭に、新人王&MVPの同時受賞、最多安打、首位打者、ゴールドグラブ賞など、個人タイトルを数え上げたらキリがない。特集は「近年では最も愛された選手の1人というステータスは言わずもがなで、野球界では絶大なる国際大使となっている。彼がいつ有資格になろうが、1年目での殿堂入りはテッパンだ」と賛辞で締めた。
メジャー18年目の所属先を模索するイチロー。新天地は無事に見つかるのか。それとも23年にクーパーズタウンで永遠の存在となってしまうのだろうか。
(Full-Count編集部)