三塁名手マチャドが遊撃“復帰”へ MLB公式はサード時代の“鬼肩”送球集公開
MLB公式インスタグラムが動画公開、指揮官は「最高のステップアップ」
ロッキーズのノーラン・アレナド内野手と並び、メジャー最高のサードとして知られるマニー・マチャド内野手が、今季からショートに“復帰”するとMLB公式サイトが伝えている。MLB公式インスタグラムでは、マチャドが三塁手として見せた“驚愕”送球の動画集も公開し、「彼の肩なら対応できる」と太鼓判を押している。
マイナー時代には大型ショートとして高い評価を受けていたマチャド。ただ、2012年にメジャー昇格を果たすと、サードが主戦場となった。オリオールズには、同年から2014年まで3年連続ゴールドグラブ賞を受賞した名手J・J・ハーディがいたことが理由だったが、マチャドは瞬く間にメジャー屈指の三塁手として立場を確立した。
そのハーディは今オフFAに。昨季途中にレイズから移籍してきたティム・ベッカムがいるものの、バック・ショーウォルター監督はトレードの噂もあったマチャドを遊撃に戻すことを決断。ベッカムが三塁に回ることになるという。
MLB公式サイトは「スター内野手、マニー・マチャドは今オフ、彼本来のポジションであるショートとしてのプレーを希望していたが、バック・ショーウォルター監督は日曜日に行われたファンフェスタの場で、球団が彼のリクエストを受け入れることを明らかにした」と紹介。さらに、「これまでのショートはJ・J・ハーディが務めていたが、ハーディのFAにより、フルタイムのショートストップとしての座がマチャドに訪れることになった。昨季レイズから獲得したティム・ベッカムがサードに移ることになる」と、ポジション変更の“詳細”を伝えている。
記事の中で、ショーウォルター監督は「スプリングトレーニングでは調整もでてくるだろう。私はマニーとティムに話をしたが、我々はこれが現段階での最高のステップアップだと感じている」と説明。さらに、ベッカムも「チームの助けになるならば、(ポジションを移ることには)前向きだよ。最終的な目標は試合に勝つことだし、そこを見失いたくはない。ポジションが変わるだけだし、いいプレーを続けて安定感があるようにしたい」と前向きに話している。
指揮官はさらに「これはポジションを変わるということではなく、彼本来のポジションに戻る、ということなんだ」とも指摘。あくまで、マチャドには“本職”のショートを守らせるという発想で「マニーがこのチームにとってどれほど重要な存在かは分かっているし、最もインパクトを発揮する存在とも思っている」「過去にJ・J抜きでのチャレンジも何度かあったが、私が思うにマニーこそがベストの選択肢だ」と、オリオールズが誇るスター選手に大きな期待を寄せているという。
三塁ファウルゾーンからのダイレクト送球、前進して体勢が崩れた状態での矢のような送球など、メジャーデビュー後も信じられない強肩ぶりを見せつけてきたマチャド。MLB公式インスタグラムで公開された動画には、数々の“鬼肩”ぶりが収められている。華やかさを兼ね備えるスタープレーヤーは、ショートでどんなプレーを見せてくれるのだろうか。